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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第16章 ニューフェイス

「あぁ、タイチョーさん!ワタシ、ソニア・ミラー第1部隊の配属になりましたデス!
今朝はお見苦しい姿をお見せしてしまいました
スミマセン」


シンシアは怪訝そうな表情を隠しきれなかったが、なんだ挨拶はきちんと出来るんだな、と思った


「ああ、出だしの冷たい水をかけたようだね、スマナイ」


シンシアのシャワーは既に温度が上がっていたのでようやく全身に浴びていた


声をかけたので顔は隣のソニアのほうを向いていたのだが、ソニアはシャワーを浴び終えて身体を軽く拭いているようだ


「ワタシもナオトと同じチームが良かったんデスが、ハンズィ隊長の班になりマシタ…

シンシア隊長の下が良かったデス…」


そこでわざわざナオトの名前を出されて少し眉を潜めてしまう


「班分けは私は関与していないのでわからんよ、艦長とハンズィ隊長があらかた割り振った」


確かにそうだが、もう少し詳しく言うと、その振り分け作業のときはシンシアもその場には居た

ただ立ち会っていただけだが、実際関与はしていない


「そうですか……、てっきり今朝の件でシンシア隊長に嫌われて、班から外されたのかと思ってマシタ」


「……そんな私情を挟むような事は私はしない」


嫌うほどアナタのことを私は知らないですけどね、と言いそうだった


「私情と言うからには……、やっぱりナオトとはステディな仲なンデスカ?

そーだろーなー、彼はキュートだから」


シンシアは握っていたシャワーヘッドを投げそうになった


「そんな関係のわけないだろッッ!!

ここは軍隊なんだぞ!

ハイスクールやサークル気分は困ります!」


シンシアは何とか自制して、頭からシャワーを浴びた…




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