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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第17章 プライベート・ルーム

シンシアとナオトはエレベーターで下へ降りる


居住区エリアでふたりはロッカールームへ向かう


「私はネットルームに居てるから、さっさと浴びてこい!」


ナオトは渋々ロッカールームへ消えた


“やれやれ、なんで私が男の風呂時間を待たねばならんのだ!?”


シンシアは時間つぶしに先日のタイ・パタヤ戦線のデータを見ていた


ラルフ機、ヴァイカート機、アンジェラ機、そしてマリコ機

敵のクラング・ハイノート種

そしてラスボス、クラング・ハイノート“サイスクロー”長爪



何度も見てるデータだが、改めて凄まじい状況だったと感心させられる


“ふふふ、まぁここまで良くやれたもんだ”




しかし、楽観視もしていられない

補充されたとは言え、パイロット不足、機体不足は明白だ


それにも増して後継機の問題もある


新鋭機“シュターム”の運用


隊長機“ヴァルキューレ”の後任


もしかするとこの基地は今、いちばん危険な体制なのかもしれない……



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