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「アンジェラさんも反射神経が高かったんですか？」


「いや……彼女の場合は……信じれないかもしれないが……予測感覚が凄かったんだよ

たとえばドアが空いて入ってくるのが男か女かみたいな賭けがあるじゃないか？
彼女の場合、当てるどころかそれが誰かまで当てられてたんだ」


「ええ？……ホントですか、それ？」




「最近はよく知らないが、研究所にいた頃は凄かったよ、思春期特有の超感覚なのかな？よく知らないんだが……」


シンシアは話しをしながら、もしかしたらアンジェラはヤンの不幸や、自分の大怪我なども予測していたのかもしれないと考えていた……



もしその能力が今も有るのなら、それは本人にとって凄まじい恐怖なのではなかろうか？


事故というのは突然発生するものだ


不幸な事件がこれからおとずれるとわかっていたら、逃げ出したくなるくらい強烈なストレスではないだろうか


シンシアはもっと彼女に寄り添うべきだったのではなかったか、考えてしまった




「アンジェラさんとずっと一緒ではなかったんですよね？」


ナオトはふたりの関係性が気になった



「そうだね、私のあとにオーガスタにやって来て、そのあと私はドイツに渡ったんだ

アンジェラと再会したのはここに来てからだよ

ちなみにドイツのハノーバー研究所ではユッタと出会った」


「ドイツは兵器部門ですよね？」


「そうだよ、私みたいに反射神経が突出した子供が何人か居て、フィードバック出来る兵器の開発協力をしてたのさ

そこで試作品を練り直していってオーガスタで実際にモビルアーマーやモビルスーツを生産してたんだ」