浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第17章 プライベート・ルーム
「え? え?」
少女のような肢体を前にしてナオトも冷静ではいられない
なかなか答えないナオトだがシンシアは構わず続ける
「……私は30なかば……、ドクターとそんなに歳は変わらない…」
「! ええッッ??」
「……これが“エターナル計画”の残滓だよ……
細胞レベルでの老化速度の調整、
反射神経の促進、
すべては戦争のためだ!」
シンシアはかつてない語気でまくし立てる
そんな上官の姿を見たことが無かった
そして改めて見るシンシアの肢体を
美しい…、とナオトは素直に感じた
ひと息ついたシンシアは急に沈んだ口調に変わる
「私は人並みの暮らしは出来ないんだ…
家庭を、家族を…子供を作ることも出来ない
ましてやこの容姿に近寄ってくるような下賤な奴らにも興味は無い…
男性も…、パートナーと呼べるような近しい相手とも出逢えない…
そして…
エターナル〈永遠〉なんてものは無く、
いつか来る“老化”が突然予告なしにやってくるんだ……
何もかも……恐怖でしかない!」
シンシアは肩を震わせている
やがてくる恐ろしい状況に耐えきれない様子だ
立てそうにない様子だったので、ナオトはゆっくりと近づき
抱きしめた
ナオトに出来ることは
それだけしかなかったのだ
少女のような肢体を前にしてナオトも冷静ではいられない
なかなか答えないナオトだがシンシアは構わず続ける
「……私は30なかば……、ドクターとそんなに歳は変わらない…」
「! ええッッ??」
「……これが“エターナル計画”の残滓だよ……
細胞レベルでの老化速度の調整、
反射神経の促進、
すべては戦争のためだ!」
シンシアはかつてない語気でまくし立てる
そんな上官の姿を見たことが無かった
そして改めて見るシンシアの肢体を
美しい…、とナオトは素直に感じた
ひと息ついたシンシアは急に沈んだ口調に変わる
「私は人並みの暮らしは出来ないんだ…
家庭を、家族を…子供を作ることも出来ない
ましてやこの容姿に近寄ってくるような下賤な奴らにも興味は無い…
男性も…、パートナーと呼べるような近しい相手とも出逢えない…
そして…
エターナル〈永遠〉なんてものは無く、
いつか来る“老化”が突然予告なしにやってくるんだ……
何もかも……恐怖でしかない!」
シンシアは肩を震わせている
やがてくる恐ろしい状況に耐えきれない様子だ
立てそうにない様子だったので、ナオトはゆっくりと近づき
抱きしめた
ナオトに出来ることは
それだけしかなかったのだ