浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第18章 フリーゲン・ユニット
「おい、聞いたか?ついにあの“姫”がパートナーを作ったそうだぞ?」
「ああ、俺も今朝聞いてビックリした!でもまぁ……よくツルンでるのは見てたからあんまり意外でもないよな?」
シンシアとナオトがルームメイトとなったことは一瞬でキュール・シュランク基地全体に広まった
閉鎖空間での生活なのでスキャンダラスなニュースにみな面白がっていた
それが誰それと誰それが殴り合いの喧嘩をした、だの
アイツの女に手を出したなどのネタが飽きられていただけに
目を引く第2小隊の孤高の隊長がついにパートナーを選んだニュースがまわるのは早かったのだ
ソニアとユッタは面白くない
そして喜んだのは副長のヴァイカートだ
ちょっと風変わりな上官なだけに副長の自分は色々と制限されていた
それがほっと肩の荷が下りたように感じていた
しかし副長の座からは逃れられず、少し気楽に考えられるようになった程度だった
シミレーション・オペレーターのリトケはまんざらでもなく、俺はわかっていたぜ!と言わんばかりになぜか得意気だ
メカニックのマーカスはナオトと近しかったため嬉しい反面、ミステリアスな妄想を抱いていた少女が生々しく思えて少しだけ幻滅していた
おそらくいちばん戸惑っていたのは
ナオト本人であろう
「ああ、俺も今朝聞いてビックリした!でもまぁ……よくツルンでるのは見てたからあんまり意外でもないよな?」
シンシアとナオトがルームメイトとなったことは一瞬でキュール・シュランク基地全体に広まった
閉鎖空間での生活なのでスキャンダラスなニュースにみな面白がっていた
それが誰それと誰それが殴り合いの喧嘩をした、だの
アイツの女に手を出したなどのネタが飽きられていただけに
目を引く第2小隊の孤高の隊長がついにパートナーを選んだニュースがまわるのは早かったのだ
ソニアとユッタは面白くない
そして喜んだのは副長のヴァイカートだ
ちょっと風変わりな上官なだけに副長の自分は色々と制限されていた
それがほっと肩の荷が下りたように感じていた
しかし副長の座からは逃れられず、少し気楽に考えられるようになった程度だった
シミレーション・オペレーターのリトケはまんざらでもなく、俺はわかっていたぜ!と言わんばかりになぜか得意気だ
メカニックのマーカスはナオトと近しかったため嬉しい反面、ミステリアスな妄想を抱いていた少女が生々しく思えて少しだけ幻滅していた
おそらくいちばん戸惑っていたのは
ナオト本人であろう