浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第18章 フリーゲン・ユニット
シンシアは仕事のひと区切りがついたらしく何度もあくびをする
もうどうでもいい書類だけになったようだ
寝そべり態勢から枕へ顔をうずめる
もう集中力が切れたようだ
書類はそのまま床に流れ落ちる
ナオトは“仕方ないな”と立ち上がって書類を拾いあげた
最後の一枚を拾い終えると、その手首をシンシアが掴んできた
「?」
目と目が合っても黙ったまま
「……なんですか?」
するとシンシアは無表情のまま
「昨日のハグは意外と良かった」
“酔ってたわりにしっかり覚えてるんだな”
手首を離さないのでナオトは書類をシンシアのヘッドレストへ置いた
シンシアは少しベッドのスペースを空ける
ナオトは勘違いしないよう自制に努めた
ナオトはシンシアの傍に近づく
「……撃ち殺すんじゃなかったんですか」
「……」
小さくなってるシンシアを見てると、イジメたくなってくる
ナオトはシンシアに添い寝するよう横たわった
「……こういうのだけでは男は納得出来ないのだろ?」
「そんなことないですよ……、ボクも落ち着きます」
「そのわりには心臓の音が凄いぞ」
「そりゃそうですよ、ボクだって慣れてないんです」
「私だってそうだ」
「でもどうですか、落ち着きますか」
「うーーん、そうだな…
安心するといえば安心するが、
緊張するといえば緊張してるな」
「慣れなんじゃないですかね」
「……そうか、慣れていくものかな」
「慣れていきますよ、きっと…」
もうどうでもいい書類だけになったようだ
寝そべり態勢から枕へ顔をうずめる
もう集中力が切れたようだ
書類はそのまま床に流れ落ちる
ナオトは“仕方ないな”と立ち上がって書類を拾いあげた
最後の一枚を拾い終えると、その手首をシンシアが掴んできた
「?」
目と目が合っても黙ったまま
「……なんですか?」
するとシンシアは無表情のまま
「昨日のハグは意外と良かった」
“酔ってたわりにしっかり覚えてるんだな”
手首を離さないのでナオトは書類をシンシアのヘッドレストへ置いた
シンシアは少しベッドのスペースを空ける
ナオトは勘違いしないよう自制に努めた
ナオトはシンシアの傍に近づく
「……撃ち殺すんじゃなかったんですか」
「……」
小さくなってるシンシアを見てると、イジメたくなってくる
ナオトはシンシアに添い寝するよう横たわった
「……こういうのだけでは男は納得出来ないのだろ?」
「そんなことないですよ……、ボクも落ち着きます」
「そのわりには心臓の音が凄いぞ」
「そりゃそうですよ、ボクだって慣れてないんです」
「私だってそうだ」
「でもどうですか、落ち着きますか」
「うーーん、そうだな…
安心するといえば安心するが、
緊張するといえば緊張してるな」
「慣れなんじゃないですかね」
「……そうか、慣れていくものかな」
「慣れていきますよ、きっと…」