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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第18章 フリーゲン・ユニット

「そういえば今朝起きたとき部屋に居なかったが自分の部屋に戻ってたのか?」


シンシアはソニアの存在を気にしているのかもしれない



「え? 違いますよ! ハンズィ隊長主導で朝のジョギング訓練があったんですよ」


男連中を取りまとめている親分格のハンズィが無理やり部下たちを巻き込んで朝活をしているらしかった


「筋肉バカばっかりだからな!ハンズィらしい」


「女性陣はだれが取りまとめているんですか」



「女が腹割って仲良くなんてするわけないだろ」



シンシアは冷たく言い放った



“そうかな…?隊長が人付き合いしてないだけなんじゃないのかな?”


「それよりソニアとは会ったのかい?」


「朝のジョギングのあとに食堂で会いましたよ

ユッタさんと3人でご飯食べましたから


ゆうべはどこ行ってたのか聞かれたので隊長の部屋に居てたことを言ったんですが…」




「……なんだ、自分で噂を広めてたんじゃないか」



「え…だって……」



「まぁ、私は別に構わないけどな…」



「大丈夫です、何もやましい事はしてないって言いましたから!」


シンシアはそんな事まで言ったら逆効果だろうなと思ったが黙っていた



「プレイボーイ君はタイヘンだな」



シンシアはイヤミをつぶやいてクルリと背を向けた



ナオトは“わかりやすいなぁ”と思う


「こうやって隊長にご迷惑かけさせてもらって、ふたりの勢いが止まってくれたらいいんですけどね」



「あのふたりが止まるかな?

……それと、別に……迷惑だなんて言ってないぞ」



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