浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第18章 フリーゲン・ユニット
ナオトはシンシアに寄り添いながら考えていた
“この人は何年も孤独だったんだろうな
ボクがここに居て良いのかわからないけど
少しでもその孤独から離れることが出来るのなら……”
ナオトはそれこそがこの基地での自分の居場所なのかもしれないと思い始めていた
あとから拾ってもらった立場だったり、機体をロストしてしまったり…
この基地での自分のアイデンティティに悩んでいたが、いまはこの上官に救われたような気持ちになっていた
気づくと背中に居てる少女からは寝息が聞こえる
毎日のハードスケジュールはナオト以上のはずだ
疲労もたまっているのだろう
ナオトは起こさないようにゆっくりとベッドから降りて、自分のベッドへ戻ろうとする
しかし
その手を掴んできた
「……傍に居てるんじゃなかったのか?」
「……起こしてしまいましたか?
約束したじゃないですか、どこにも行きませんよ…」
ナオトは優しく微笑んだ
「なら、ここに居ろ」
ナオトは“はいはい”と子供をあやすようにベッドに横たわる
「………今日は脱がないんですか?」
調子に乗って軽口を叩くナオトの背中をシンシアは思い切り殴った
“この人は何年も孤独だったんだろうな
ボクがここに居て良いのかわからないけど
少しでもその孤独から離れることが出来るのなら……”
ナオトはそれこそがこの基地での自分の居場所なのかもしれないと思い始めていた
あとから拾ってもらった立場だったり、機体をロストしてしまったり…
この基地での自分のアイデンティティに悩んでいたが、いまはこの上官に救われたような気持ちになっていた
気づくと背中に居てる少女からは寝息が聞こえる
毎日のハードスケジュールはナオト以上のはずだ
疲労もたまっているのだろう
ナオトは起こさないようにゆっくりとベッドから降りて、自分のベッドへ戻ろうとする
しかし
その手を掴んできた
「……傍に居てるんじゃなかったのか?」
「……起こしてしまいましたか?
約束したじゃないですか、どこにも行きませんよ…」
ナオトは優しく微笑んだ
「なら、ここに居ろ」
ナオトは“はいはい”と子供をあやすようにベッドに横たわる
「………今日は脱がないんですか?」
調子に乗って軽口を叩くナオトの背中をシンシアは思い切り殴った