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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第18章 フリーゲン・ユニット

翌日の訓練は実機搭乗となった


ナオトは第2中隊のピーヴィー・レイジィというベテランパイロットと


若手のトビアス・エドガイスという若者の3人で訓練に臨んだ



久しぶりのナオトは量産機“フリーゲン”


そしてピーヴィーとトビアスのふたりは“フリーゲンF2”

こちらは標準タイプにブースターユニットを取り付けた推進力改良型となっていた



ふたりはここ数日、この改良型の訓練に取り組んでいる


いや、部隊全体が“フリーゲンF2”、そしてさらにユニット違いの“F3”の訓練に励んでいた


今回の実験機はビルマから合流したドイツのハノーバー研究職員からの意見で低コストでの量産機バリエーション案だ


スエズ運河からの支援が断たれた状況での苦肉の策ではあったが、パイロットからは意外と好評であった


慣れた機体がベースとなっているので敷居が低く、さらにメカニックスタッフからも受けが良かった


強化ユニットはすべて後付けパーツだ


“F2”は推進力強化型

従来よりも大型のブースターが搭載され、さらに一撃必殺の持ち味が強みだ


“F3”は火力強化型

大型のキャノン砲を2門

さらに腕パーツにも外付けの簡易雷撃砲“ブリッツ・ダッシュ”を搭載


後方にも小型砲門を備えている


従来通りの鬼ごっこスタイルの模擬戦を何度も何度も繰り返す


シミレーション訓練では新型機シュタームばかりだったので、クセがなくナオトは扱いやすかった




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