浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第18章 フリーゲン・ユニット
模擬戦は実機搭乗はしているものの、攻撃はデータ上の攻撃だ
ひたすらロックオンを繰り返し、その位置や角度で被害状況がモニターに表示される
もちろんそのデータは管制塔にも共有される
管制塔の作戦リーダーの席についていた第1中隊隊長のハンズィはモニターを見ながらため息をついていた
「うちの奴らを使っても、きっと同じ状況だろうな……、ナオト頑張ってるじゃないか」
ハンズィは隣のキャプテンシートに腰掛ける第2中隊隊長のシンシアに声をかける
「………というより……アイツ、ロックオンの回数が少ないな…」
「……厳しいな」
確かにナオトは確実に捉えた状態でしかロックオンしていない
威嚇や、流し撃ちといった無駄弾にも思えるような牽制攻撃をほとんどしていない
ロックオンした回数、ロックオンされた回数は表示されるがこれだけの対峙をしていても3機のロックオン数は大差なかった
シンシアもあまり見ていて楽しいものではない
綺麗な操縦技術のように思えるが、こんな戦い方をしていたらいつか被弾してしまうかもしれない
手を抜いているようには見えないが、実機訓練よりもシミレーター訓練に慣れすぎているのかもしれない
もし、これから突然の実戦が行われたら
ナオトは戻ってこない人になってしまうかもしれない
そう考えるとシンシアは心の底からゾッとした……
ひたすらロックオンを繰り返し、その位置や角度で被害状況がモニターに表示される
もちろんそのデータは管制塔にも共有される
管制塔の作戦リーダーの席についていた第1中隊隊長のハンズィはモニターを見ながらため息をついていた
「うちの奴らを使っても、きっと同じ状況だろうな……、ナオト頑張ってるじゃないか」
ハンズィは隣のキャプテンシートに腰掛ける第2中隊隊長のシンシアに声をかける
「………というより……アイツ、ロックオンの回数が少ないな…」
「……厳しいな」
確かにナオトは確実に捉えた状態でしかロックオンしていない
威嚇や、流し撃ちといった無駄弾にも思えるような牽制攻撃をほとんどしていない
ロックオンした回数、ロックオンされた回数は表示されるがこれだけの対峙をしていても3機のロックオン数は大差なかった
シンシアもあまり見ていて楽しいものではない
綺麗な操縦技術のように思えるが、こんな戦い方をしていたらいつか被弾してしまうかもしれない
手を抜いているようには見えないが、実機訓練よりもシミレーター訓練に慣れすぎているのかもしれない
もし、これから突然の実戦が行われたら
ナオトは戻ってこない人になってしまうかもしれない
そう考えるとシンシアは心の底からゾッとした……