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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第3章 ~同期生マリコ~

その後、ナオトとハンズィ隊長は一時間程度の面談を済ませ、ハンズィは退室した

入れ替わるようにマリコが入室してくる

「洗濯ものだしといてね」

「いいよ、それぐらい自分で出来る
軍人は自分の身の回りは自分でするのが基本だろ」

「脚も肩もやられちゃって何が軍人よ!今のナオトは病人です!」

諭されて渋々ナオトは従った

「ナオトちょっと目をつむってみてよ」

「…なんだよ、怖いな
ヘンなことするなよ」

「いいから、いいから」

「キスするのか?」

「…しません!」


ナオトは目を閉じると、ゆっくり抱きしめられるのを感じていた

数分のハグだったが、人との触れ合いは久しぶりのような気がする

マリコはゆっくりと離れた

「ありがとうマリコ、ちょっと落ち着いたよ…」

「うん、じゃあね」

退室したマリコは、自分でも出来る手助けが出来て満足げだった

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