浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第18章 フリーゲン・ユニット
ナオトはナオトで、まだこのような状況になっていることが今でも信じられなかった
確かにシンシアの外見はティーンエイジャーのような小柄な美少女
それも金髪の白い肌とあって、少し遠い存在のような、アイドル視に似た感覚があったと思われる
だが同じ時間を共有する機会が増えていくと
案外、怒りっぽかったり、面倒見が良かったり、寂しそうな一面など
表にあまり出ない表情がとても身近に感じられる
そしてなんと言っても、その職務への取り組み方は本当に尊敬に値する
隊長職をそつなくこなしてしまうことは、ナオトだけでなくクルーみんなが理解しているようだ
そんな“仕事が出来る女”の陰
多少酔っていたこともあるが、深い業を背負っている光景を見てしまうと
支えてあげたい、とナオトは思う
歳下で未熟な自分でも
何かの役に立てれば……
ナオトはふたりだけのプライベート空間だけでも自分が傍に居てあげたいと願う
「こうして一緒に居てるってのも……いいものですね」
「……そうだね……私も……そう思うよ」
「ひとりで居てることが当たり前だったので気付けなかったんですけど
今からまたひとりになることになったら
少し不安になるかもしれません…
だから、どこにも行かないですよ
追い出されるまでね」
最後は少し茶化してしまったが、本心だ
シンシアはさらに強く腕にちからを入れた
「……追い出すなんて、しない」
ふたりの共同生活は始まったばかりだった
確かにシンシアの外見はティーンエイジャーのような小柄な美少女
それも金髪の白い肌とあって、少し遠い存在のような、アイドル視に似た感覚があったと思われる
だが同じ時間を共有する機会が増えていくと
案外、怒りっぽかったり、面倒見が良かったり、寂しそうな一面など
表にあまり出ない表情がとても身近に感じられる
そしてなんと言っても、その職務への取り組み方は本当に尊敬に値する
隊長職をそつなくこなしてしまうことは、ナオトだけでなくクルーみんなが理解しているようだ
そんな“仕事が出来る女”の陰
多少酔っていたこともあるが、深い業を背負っている光景を見てしまうと
支えてあげたい、とナオトは思う
歳下で未熟な自分でも
何かの役に立てれば……
ナオトはふたりだけのプライベート空間だけでも自分が傍に居てあげたいと願う
「こうして一緒に居てるってのも……いいものですね」
「……そうだね……私も……そう思うよ」
「ひとりで居てることが当たり前だったので気付けなかったんですけど
今からまたひとりになることになったら
少し不安になるかもしれません…
だから、どこにも行かないですよ
追い出されるまでね」
最後は少し茶化してしまったが、本心だ
シンシアはさらに強く腕にちからを入れた
「……追い出すなんて、しない」
ふたりの共同生活は始まったばかりだった