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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第19章 シンガポール戦線

(1)

ある晴れた日の海上


戦闘は突然始まった!


哨戒飛行中のシンシア機とハンズィ機が上空から襲撃された!


かなり遠距離からの狙撃


シンシアのモニターには即座に敵機のデータが出る


“クラング・ハイノート”


企業連合トランキュリティ軍側の新型量産フリューゲルだ


シンシア機とハンズィ機の“シュターム”は即座に2方へ散開する


モニターに登録された敵機データが瞬時に表示される


以前、マリコ機とラルフ機に襲いかかってきたあの3機小隊か


狙撃タイプ、

近接タイプ、

そして高出力の火力重視タイプ、


3つのバラバラの特徴を持った実験機小隊


「この連中……“マグリット”か!」



空飛ぶ浮岩〈マグリット〉部隊


キュールシュランク同様、様々な実験、検証を行い隠密行動をとる秘密部隊


「上から狙われるぞ、他にも別タイプが居てるハズだ」



上からの連続する狙撃を交わしながら、海上を滑空していく赤いシンシア機


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