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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第19章 シンガポール戦線

(2)

シンシアの“シュターム”は海面スレスレを飛行しながら腕を背面にまわし、上空の敵機へ迎撃するが、闇雲に乱発させているだけの弾幕代わりにしか効果がない


だが目立つ弾幕により狙撃してくる敵機はシンシアの“シュターム”に狙いを集中させていく



全方向に警戒する上空とちがい、海面飛行なら方向が上空からの一方のみなので、シンシアは巧みに狙撃をかわしていく


敵機の狙撃機がだんだん夢中になりシンシア機を追い詰めようとしたその時


狙撃に集中し過ぎた敵機の目の前に突然ハンズィの青い“シュターム”が現れる


“囮に集中し過ぎなんだよッッ!”



ハンズィは近距離からの雷撃砲〈ブリッツ〉を放つ



バリパリバリバリッッ!!!



あたりはまばゆいスパーク光!



狙撃機は何とか交わす!


その狙撃機よりさらに上空からもう1機!


バシッっ!!



凄まじい音がつんざく!


ハンズィ機の前方の雲が一気に蒸発した!


「こ、高速電磁砲かッッ!?」



連携攻撃を仕掛けてきたのはハンズィ、シンシアだけでは無かった



ハンズィ機は瞬間的にダミー風船を連発射出

目くらましをさせ、一時後退する



いくつかのダミーを撃ち落としながらも敵機がハンズィに迫る!


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