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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第19章 シンガポール戦線

(4)


下から青いシュタームのハンズィ機が近づく

「大丈夫か、シンシア!」


「逃げられました、いや逃してもらいましたね…」



「ああ、そのようだな……それよりお前の機体片腕がイカれちまってるぞ」


シンシア機の左腕がバチバチと火花を発しながらビクンビクンと脈動している


「ええ、敵に悟られないように回転回避したので助かりました、モニターも半分以上がブラックアウトしてます……」


そこまで話すとシンシア機はガクン!と落下し始めた


「お、おい…!?」



ハンズィ機はガシッと掴むが、シンシアからの返事は無かった






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