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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第19章 シンガポール戦線

(5)

シンシアは目を開けた

自室ではなく医務室のベッドの上だと気づく


“…また、ここか…”


シンシアは頭を落ち着かせて現状を理解していった




全身に軽いしびれがあるものの、前回のときのように両腕が麻痺するほどの痛みはない


目を覚ました事に気づいた女医から軽い診察を受け、とりあえずは一日安静にとのことで横になっていた


途中ハンズィ隊長とハンセン艦長が面会にきて、状況報告だけを入れたので、一旦はゆっくりできそうだ


ナオトの顔を見たかったが彼は訓練の最中だろう


身体は元気なのにベッドから出るなと言われるのもツラいものだ


手元にはタブレット端末なども無く、ただ時間が過ぎるのを待つばかり


先の戦闘のことを思い出したりもするが、データを読み込める環境でもない


しびれなのか、軽い筋肉痛なのか

とりあえず眠るしかないか、


シンシアは頭を空っぽにして


眠りについた


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