浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第19章 シンガポール戦線
(9)
「…え?…あ、ハイ」
「……見てもいいから、ちゃんと拭いてくれ」
ナオトはタオルを受け取り姿勢を整える
正面にシンシアの背中…
髪を首元から前に流して背中をさらしている
白い背中
小さな肩
華奢な身体つきは本当に少女の姿だ
背骨がハッキリしているのは、少し痩せすぎかもしれない
背中を拭きながら、ナオトは宗教画によくある天使の姿を重ねてしまう
“……本当に……美しい”
「……黙りこむなよ、こちらも意識しちゃうじゃないか、それともヘンな気にでもなったか?」
いつもの挑発口調は相変わらずだ
「……一応オトコですからね……、試されてるのかと誤解してしまうかもしれませんね…」
「ふん、誘ってると思い込むのは男の勝手な理屈だな」
「……ちゃんと信頼されてる、てわかってますよ」
「よろしい」
だいたいの背中は拭き終わった
「なんなら前も拭きましょうか」
「……言うじゃないか!」
「で、枕元の銃で撃たれるんでしょ」
「そんな映画みたいなことはしないよ、ありがとうサッパリした」
「では服を着て食事摂っておいて下さい、タオルと洗面器持って行きますので」
「すまないね、ところで私の身体を2回も見ても何も起こさないようだな」
シンシアは苦笑した
「……隊長は……綺麗です」
「ありがとう、それだけか?」
「当然、オトコとしての欲望はありますけど
それより……ボクにとってはまぶしい存在なんです」
「……褒めてるんだよな?」
「最上級に」
ナオトは部屋を出た
シンシアは“このまま服を着ずに待っていたら驚くだろうな”と笑った
「…え?…あ、ハイ」
「……見てもいいから、ちゃんと拭いてくれ」
ナオトはタオルを受け取り姿勢を整える
正面にシンシアの背中…
髪を首元から前に流して背中をさらしている
白い背中
小さな肩
華奢な身体つきは本当に少女の姿だ
背骨がハッキリしているのは、少し痩せすぎかもしれない
背中を拭きながら、ナオトは宗教画によくある天使の姿を重ねてしまう
“……本当に……美しい”
「……黙りこむなよ、こちらも意識しちゃうじゃないか、それともヘンな気にでもなったか?」
いつもの挑発口調は相変わらずだ
「……一応オトコですからね……、試されてるのかと誤解してしまうかもしれませんね…」
「ふん、誘ってると思い込むのは男の勝手な理屈だな」
「……ちゃんと信頼されてる、てわかってますよ」
「よろしい」
だいたいの背中は拭き終わった
「なんなら前も拭きましょうか」
「……言うじゃないか!」
「で、枕元の銃で撃たれるんでしょ」
「そんな映画みたいなことはしないよ、ありがとうサッパリした」
「では服を着て食事摂っておいて下さい、タオルと洗面器持って行きますので」
「すまないね、ところで私の身体を2回も見ても何も起こさないようだな」
シンシアは苦笑した
「……隊長は……綺麗です」
「ありがとう、それだけか?」
「当然、オトコとしての欲望はありますけど
それより……ボクにとってはまぶしい存在なんです」
「……褒めてるんだよな?」
「最上級に」
ナオトは部屋を出た
シンシアは“このまま服を着ずに待っていたら驚くだろうな”と笑った