浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第19章 シンガポール戦線
(10)
朝、シンシアはナオトのベッドで目が覚めた
“ゆうべわたしの裸の姿を見ていても普通に添い寝だけで済んだな…”
本能むき出しで襲いかかるようなオトコは御免だが、何の反応も無いのも自信を失くす
“でも本当にイヤなら添い寝も、同室なのも拒絶するだろう
やはり我慢させてるか?”
シンシアは自分が都合のいい関係を強要しているのが申し訳なくなった
“たいていオトコは勝手だが、
そういう私はもっと勝手だな”
隣で寝ているナオトに抱きつくように腕をまわす
“もう少しだけ、勝手にさせておくれ”
「……隊長?」
「起こしたか?…スマン」
「どうしたんです?」
「……どうもしない、くっついてる」
ナオトは何も言わずそのまま抱きしめられていた
“…顔が近い”
ナオトはぼぉっと寝起きの意識のまま目の前の少女の目を見つめる
“……近寄ってきてる”
なんとなく唇が吸い寄せられそうになる
そのとき、館内に警告音が鳴り響いた!
ヴーーン、ヴーーン、ヴーーン!
二人はベッドから飛び起き、最低限の身支度をしてパイロットルームへ向かった
朝、シンシアはナオトのベッドで目が覚めた
“ゆうべわたしの裸の姿を見ていても普通に添い寝だけで済んだな…”
本能むき出しで襲いかかるようなオトコは御免だが、何の反応も無いのも自信を失くす
“でも本当にイヤなら添い寝も、同室なのも拒絶するだろう
やはり我慢させてるか?”
シンシアは自分が都合のいい関係を強要しているのが申し訳なくなった
“たいていオトコは勝手だが、
そういう私はもっと勝手だな”
隣で寝ているナオトに抱きつくように腕をまわす
“もう少しだけ、勝手にさせておくれ”
「……隊長?」
「起こしたか?…スマン」
「どうしたんです?」
「……どうもしない、くっついてる」
ナオトは何も言わずそのまま抱きしめられていた
“…顔が近い”
ナオトはぼぉっと寝起きの意識のまま目の前の少女の目を見つめる
“……近寄ってきてる”
なんとなく唇が吸い寄せられそうになる
そのとき、館内に警告音が鳴り響いた!
ヴーーン、ヴーーン、ヴーーン!
二人はベッドから飛び起き、最低限の身支度をしてパイロットルームへ向かった