無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

（２）

無差別に光りの乱射！


３機は一斉回避する


その回避運動を狙うかのように雷撃砲〈ブリッツ〉で狙い撃ちしてくる！


バリバリバリッッ！！


「離れろ！近寄るな！」


ハンズィは２機を引かせ、自分だけが周囲にピタリと張り付く


下方からはピーヴィー小隊の３機も上がってくる


「な、なんなんだコイツは…！

コレでもフリューゲルなのかッ？」



あまりの巨大さに恐怖感が増す


全身の砲門からさらに拡散ビーム砲が輝く！


５機のフリーゲンは散開しながら〈ブリッツ〉や〈ロングキャノン〉を集中砲火する


近距離に張り付いたハンズィ機を援護する


推進ブースターユニットを纏ったＦ２のナオトとトビアス、ローランドは高速移動で揺動する


Ｆ３の火力ユニット組のウリとピーヴィーは移動しながらひたすらロングキャノンで弾幕をはる



近距離、中距離、遠距離６機が取り囲む


アレクはコクピット内で笑っていた



「あーー、久しぶりだなぁ……、コイツら何分楽しませてくれる？」



巨大な漆黒のグロウルは一瞬、放熱をさせたあと


今度はグルグルと回転していこうと動き始める


「ヤバい！さみだれ撃ちなんかされたら交わせないぞ！」


ナオトは離脱してもピンチは変わらないと判断する


さらに近づきハンズィ機と連携しようとバーニアを噴かす


何度も何度も雷撃砲を撃ちまくる


が、まったく効いていない


「どれだけ重装甲なんだッッ！？」


砲門の方向を避けながら敵機に貼り付く


ビームサーベル！


ビュウウヴァ！！


拡散ビーム砲の砲門ひとつを爆発させる


しかし誘爆までには至らない


グロウルは高速回転させながらビーム砲を射出させる！