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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第22章 〜休暇〜

(6)


病院に戻った4人だったが、やはり無理がたたりナオトとマリコは数日間高熱が続いた


検査を終えたシンシアとアンジェラのほうは予定通り退院となったが、軍からは長期休暇の許可をもらっていたので4人向けの広めのコンドミニアムを探すことにした


4人でのバンガローが思ってた以上に充実していたので、このまま4人で休暇をとろうと企画したのだった






※※※※







その頃


企業連合トランキュリティ軍の移動要塞“マグリット”では司令官グレン・イン=フレンが突撃隊長アレクを呼び出した


「キアラの調整はどこまで進んでいる?」


薄暗い司令室の部屋の中心だけ照明が灯っている


陰影が強調された司令官は白髪まじりの初老の男だ


「調整は進んでるぜ……だが、使いものになるかどうかは別の話しだ

オレはもともとこの計画は乗り気じゃない

アイツが“スクリーム”を使いこなせたとしても、戦争に使えるかどうか……」



「Dr.キンバリーの様子は?」


「アイツは自分の研究が続けられるんだ、文句は言わせねぇよ」


「キミの部隊もずいぶん消費してしまったしな…、キアラの件とは別に人員の補充は必要だろう」


「ああ、ヤンネもザンダーもオレのチームに最適なメンバーだったからな

アイツらの補填はなかなか難しい

それに…、マシンの特徴がそのままオレたちの連携と繋がってたからな、

新しい奴を入れたところで…」



グレン司令は口を挟む


「そうも言うとれんだろう、マグリットは宇宙ステーションへのシャトル射出の任務が終われば赤道から離れる

その後チーム編成を考えるんだな」


アレクは生返事をして司令室をあとにした




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