浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第23章 ベトナム編〜サァシャの罪〜
(15)
カプセルは起動音とともに内部の照明が輝き出す
カプセルからのまぶしい照射があたりを照らす
廃墟のような地下の空間に光が広がっていく
シューッ、と排気の音
ヴーン、ヴーンとマシンの音が大きくなる
中の少年の胸が鼓動していく
少年は確実に蘇生している!
まぶたがピク!と動く
眉間にシワを寄せる
指がピクリと動き始める
スゥー、と息を吸っていく
サァシャは目が離せない
この少年は本当にクー本人なのか?
まさか映画のように冷凍保存でもされていたの?
それとも、彼の子供?
それとも、まったく赤の他人なのか……
心臓が張り裂けそうなサァシャ
少年は何度かのまばたきをして、
ゆっくり眼を見開いていく……
「good morning」
機械音声が響く
少年は横たわりながらあたりを確認し、
ゆっくりと起きあがった
サァシャの存在を捉える
見つめ合う二人
だが少年は無表情
目の前の中年女性がサァシャだと認識は出来ていないようだ
「……オレを目覚めさせたということは、また戦場ですか?」
少年の声はまぎれもなく「あの頃のクー」だ!
サァシャは声が震えて言葉がなかなか出ない
女性が黙っているので、少年は怪訝な眼差しを向ける
ようやく、サァシャは声を絞り出した
「クー? アナタはクーなの?」
カプセルは起動音とともに内部の照明が輝き出す
カプセルからのまぶしい照射があたりを照らす
廃墟のような地下の空間に光が広がっていく
シューッ、と排気の音
ヴーン、ヴーンとマシンの音が大きくなる
中の少年の胸が鼓動していく
少年は確実に蘇生している!
まぶたがピク!と動く
眉間にシワを寄せる
指がピクリと動き始める
スゥー、と息を吸っていく
サァシャは目が離せない
この少年は本当にクー本人なのか?
まさか映画のように冷凍保存でもされていたの?
それとも、彼の子供?
それとも、まったく赤の他人なのか……
心臓が張り裂けそうなサァシャ
少年は何度かのまばたきをして、
ゆっくり眼を見開いていく……
「good morning」
機械音声が響く
少年は横たわりながらあたりを確認し、
ゆっくりと起きあがった
サァシャの存在を捉える
見つめ合う二人
だが少年は無表情
目の前の中年女性がサァシャだと認識は出来ていないようだ
「……オレを目覚めさせたということは、また戦場ですか?」
少年の声はまぎれもなく「あの頃のクー」だ!
サァシャは声が震えて言葉がなかなか出ない
女性が黙っているので、少年は怪訝な眼差しを向ける
ようやく、サァシャは声を絞り出した
「クー? アナタはクーなの?」