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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第24章 ベトナム編〜半面の怪人〜

(1)


ベトナム、市街地の上空


中型飛行輸送船フェニックス級(ガルダ級のコストダウンサイズ)が待機している


船の名は“グール”


ベトナム戦域でのトランキュリティ軍の移動要塞だ


地上の暗躍部隊と連絡を取り合い、この中隊は探しものをしていた



そのためここのところ頻繁に連邦軍との衝突が発生している



情報が入ればすぐさま小隊を突入させ、街の中でも容赦なく攻撃を繰り返していた



彼らの目的は、かつての連邦軍の遺産



強力なパワーアイコンである秘密兵器の奪取、または破壊が命じられていた



すでに数回の出撃の目撃情報があり、市街地内に潜んでいることは明白だ



ただ直近の記録は無い



どこかに封印されたのか




連邦軍、アジア方面空軍の大部隊“アクセプト”が秘密裏に開発、そして実戦投入された機動兵器



“サイコ・クラング”



これまでの機動航空兵器ブリューゲル・シリーズに過去の連邦軍、ティターンズ、そしてネオ・ジオンが数回の驚異的な出撃をさせた悪魔のマシーンの発展型航空兵器だ



トランキュリティ軍としてもこれ以上放置させるわけにはいかなかった……


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