浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第25章 〜哀しみのニック〜
(10)
はるか上空の中級輸送機フェニックス級“グリメット城”
司令室ではスティーブとアリッサが大型モニターを眺めていた
「まさか……初見で1機撃墜されたッ?」
アリッサは自社のシュメッターリングが撃墜されたことが信じられなかった
スティーブも苦虫を噛み締めている
「あの新型機、なかなかやりますね…
量産機とはスピードが違いすぎる
それにあのパイロット…
即座に“プーダー”を交わしていました
参戦する前に外から見ていたようですね…」
「スティーブ様、当初の目的は果たせました
ハノーバーの工場は壊滅的です、彼女たちを引き上げさせますか?」
アリッサの問いかけに少し考えているスティーブ
機体の損失はともかく、パイロットの損失はスティーブにとっても心を痛めた
「……いや、もう少し様子を見ましょう
敵の新型機を見るチャンスでもあります!
おそらくビルマで交戦した機体と同じ種類のようです、もしかしたら次期の量産機になるのかもしれませんしね!」
大型モニターには雲の中から飛び出した“プロトタイプ・シュターム”の姿が克明に映っていた…
はるか上空の中級輸送機フェニックス級“グリメット城”
司令室ではスティーブとアリッサが大型モニターを眺めていた
「まさか……初見で1機撃墜されたッ?」
アリッサは自社のシュメッターリングが撃墜されたことが信じられなかった
スティーブも苦虫を噛み締めている
「あの新型機、なかなかやりますね…
量産機とはスピードが違いすぎる
それにあのパイロット…
即座に“プーダー”を交わしていました
参戦する前に外から見ていたようですね…」
「スティーブ様、当初の目的は果たせました
ハノーバーの工場は壊滅的です、彼女たちを引き上げさせますか?」
アリッサの問いかけに少し考えているスティーブ
機体の損失はともかく、パイロットの損失はスティーブにとっても心を痛めた
「……いや、もう少し様子を見ましょう
敵の新型機を見るチャンスでもあります!
おそらくビルマで交戦した機体と同じ種類のようです、もしかしたら次期の量産機になるのかもしれませんしね!」
大型モニターには雲の中から飛び出した“プロトタイプ・シュターム”の姿が克明に映っていた…