『浮遊空母～ぼくの冷たい翼～』第26章「〜電子戦争〜」　272ページ

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浮遊空母～ぼくの冷たい翼～

第26章〜電子戦争〜

（２）

アンジェラはキッチンでコーヒーを淹れていた

３人は歩いてコンドミニアムから筋向かいの病院へ向かう

健診を受け、マリコの病室をのぞいて、午後からはフリーとなる

のんびりすることが今の仕事だ、とわかってはいても心のなかでは同僚たちが戦っているかもと想像すると気持ちが焦ってくる

マリコを含めた４人は個人差はあれど、今は長期休養を義務付けられている

アンジェラのやけどはかなり改善され、

マリコの全身打撲も順調に回復しつつある

ナオトはと言えば、正直いってフラつく瞬間や、気持ち悪くなる瞬間がたびたび起こっていた

シンシアは精神的なストレスを少しづつ時間をかけて緩和させていく流れになっているが、ナオトのそばにいることによってかなり安定しつつあった

またプライベートな時間が進むうち、主導権はアンジェラが取り仕切ることが増えていく

シンシアはプライベートの余暇の過ごし方は消極的なほうだったので、アンジェラに任せているような雰囲気だ

今日もアンジェラが先頭に歩く

アンジェラの行きたいお店でランチをとり、

アンジェラの好きなアパレル店で時間を過ごしていくのが日常になっていった