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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第27章 インド編①シンガポール非公式会議

(3)

2機の連携した迎撃から逃れた機体がひとつ


とうやら敵のエースパイロットらしい


くるくると反転させながら弾幕をかいくぐる


戦場を立体的に空間把握できるのは良いパイロットだ



弾幕を交わしつつ、ヨルグの“フリーゲンF3”に急接近する!


遠すぎて上空のダークから狙えない!
僚機にも当たってしまう!


迫る敵のエース!



その瞬間、雲の中から猛スピードで赤い“シュターム”が飛び込んてきた!


ソニア!



待ち構えていたのはダークだけではない


バリバリバリッッッ!!!



正面からの雷撃砲ッ!


「はい、ごくろーさん!交わしてくるまでは良かったんだけどねぇ」


ソニアはそのまま高速で離脱していく


ソニアの赤い“シュターム”は下段のヨルグをフォローし、

ラルフの黒い“ヴァルキューレ”が上空のダークをフォローする二段三段のフォーメーション


単純だが綺麗に引っかかった


「たいしたことない敵ばかりが何度もやってくるなんて、どうなってるのかしら?」


ラルフからカラーの発煙が伸びる


離脱の合図だ


空域は第3部隊ヴァイカートたちに引き継がれる


ヴァイカートも第3部隊の隊長に昇格していた


ハンズイ、ラルフ、ヴァイカートの3つのチームがシンガポール空域を確保している



ラルフたちは交代し、母船に帰還していった…




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