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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第27章 インド編①シンガポール非公式会議

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ソニアはパイロットスーツを殺菌ライトのボックスに入れてタイマーを回した


匂いまては取れないにしても、汗を餌にする細菌を除去できる


共同生活を送る軍では衛生面は確実に行いたい


殺菌が終わったら個人で持ち込んだ香料スプレーを振りかけておくつもりだった



ソニアはスポーツブラにTシャツをまといラフな格好でブリーフィングルームに移動した


ブリーフィングルームにはすでに何名か雑談している


シャワー浴びた格好の者も居れば、まだパイロットスーツのままスタッフと話しをしている者も居る


パイロットだけでなく作戦主任のスタッフや、ハンセン艦長も揃っていた


数刻して部屋に第1部隊のハンズイ隊長が入室してミーティングが始まった


「みんな任務ごくろう、ラフなままで構わんよ、簡単な共有だけだから


皆も気付いている通りここの空域は小競り合いが頻発している

もちろん理由は例の非公式会議だ


世界中から研究者たち、開発者たちが集まっている、どこの私設軍隊も兵器のアピールをしたくてたまらないらしい

我々は空域を確保すべくとうぶん臨戦態勢を維持する


キミたちと入れ替わりに第3部隊が警戒してくれているが、その次は俺たち第1部隊、そしてまたキミたち第2部隊と、ローテーションを組むからな

ヨロシクたのむ、以上」



簡単なミーティングが終わり、みな部屋を出ていった


ソニアも仮眠しなければ、その前にパイロットスーツの予備を出しておかないと…



ソニアは食堂に向かって歩いていった…



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