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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第27章 インド編①シンガポール非公式会議

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イギリス、スティーブ・グリメットの邸宅


グリメット家の当主、スティーブは部屋の壁に掛けられた大型テレビの中継を見ていた


スーツに身を包んで書類に何度も押印していく


何かしらの決済


今日は事務作業を終わらせるようだ


テレビの中継はシンガポールからの中継を生放送している



「ここセントーサ島の沖合い、シンガポール海峡の上空では今日も私設軍隊や企業連合の軍隊がデモンストレーションをしております!

さらにそれを蹴散らすのが連邦空軍E.F.A.F.の特殊部隊です!


統治しているシンガポール空軍と連携して、兵器を誇示しようとする輩を撃退させております!


いま画面に映っているのは…


ジャブローの兵器工場から離脱した傭兵部隊のようです! 廃棄された旧の連邦軍基地の兵站から構成されたゾンビのような生き残り!

〈オレたちはまだ健在だ!〉とでも言いたいのでしょうか! 彼らの機体は機動航空兵器〈フリューゲル〉の中でも古いタイプの〈クラング〉のようですが、翼やブースターにカスタムされたようなパーツが見受けられます!

さて、こちらのジャブローの生き残り部隊はどこからこの兵器を調達しているのでしょうか!?


あ!いま一機撃墜されました!


迎え撃つ連邦空軍は最新機です!

機体のデータは不明ですがどうやら運用試験中の最新鋭のようです!


デモンストレーション失敗!!


解説のハリスさん、どう見ますか?」



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