浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第27章 インド編①シンガポール非公式会議
(14)
ソニアの集中力は切れかかっている
もう目の前の視界だけしか考えられない
周囲に神経をとがらせる余裕が無かった
失敗は死を意味するので、さすがにそこまで致命的ではなかったものの、チームワークを必要とする編隊は組めそうに無かった
戦闘が終わり、次の哨戒のチームに任せ母艦キュール・シュランクに戻るとソニアは死んだように眠った…
帰還後のミーティングでハンズイ隊長から、次の哨戒編成が発表されたが、そこにはソニアの名前が無かった
ソニアの緊張の糸が解け、深い眠りにつけたのだった
ソニアは泥の中で這いつくばっている夢の中にいた
身体じゅうに汚い泥をかぶって、そこから腕や脚が抜け出せない
身体が重い
目も開かない
耳も聞こえない
ただ、全身が何かに引きずられているような
拘束されているような感覚
連日の出動で、しかも扱いに神経を配る不慣れな新型機〈シュターム〉を任されたとあって、
完全に疲労困憊の状態だ
何時間眠ったのかわからないぐらいになって、ようやくソニアは目覚めた
身体が重い
両腕、両足が筋肉痛だ
さらにトリガーを引く指先までもが筋肉痛になっている
そしてアゴの痛み
長時間、歯を食いしばっていたり
また夢の中ででも終始リキんでいたためだろう
それでも戦場の戦士としていつまでもベッドの中に居るわけにはいかない
のっそりと身を起こし、私服のままラフな格好でパイロットルームへ向かった…
ソニアの集中力は切れかかっている
もう目の前の視界だけしか考えられない
周囲に神経をとがらせる余裕が無かった
失敗は死を意味するので、さすがにそこまで致命的ではなかったものの、チームワークを必要とする編隊は組めそうに無かった
戦闘が終わり、次の哨戒のチームに任せ母艦キュール・シュランクに戻るとソニアは死んだように眠った…
帰還後のミーティングでハンズイ隊長から、次の哨戒編成が発表されたが、そこにはソニアの名前が無かった
ソニアの緊張の糸が解け、深い眠りにつけたのだった
ソニアは泥の中で這いつくばっている夢の中にいた
身体じゅうに汚い泥をかぶって、そこから腕や脚が抜け出せない
身体が重い
目も開かない
耳も聞こえない
ただ、全身が何かに引きずられているような
拘束されているような感覚
連日の出動で、しかも扱いに神経を配る不慣れな新型機〈シュターム〉を任されたとあって、
完全に疲労困憊の状態だ
何時間眠ったのかわからないぐらいになって、ようやくソニアは目覚めた
身体が重い
両腕、両足が筋肉痛だ
さらにトリガーを引く指先までもが筋肉痛になっている
そしてアゴの痛み
長時間、歯を食いしばっていたり
また夢の中ででも終始リキんでいたためだろう
それでも戦場の戦士としていつまでもベッドの中に居るわけにはいかない
のっそりと身を起こし、私服のままラフな格好でパイロットルームへ向かった…