浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第27章 インド編①シンガポール非公式会議
(15)
格納庫の手前にあるパイロットルームでは皆が慌ただしい
緊張感が昂っている者もいれば、軽口だかりたたく饒舌な者もいる
真面目に打ち合わせしている者も居たり、
フザケている者も…
「なんだよソニア、寝てろよ
お前さんが今のうちにしっかり休んどいてくれとかないと、俺が次に休めないんだからな〜」
同僚たちの気づかいがソニアには有り難かった
「自分では寝たつもりなんだけど、疲れててよくわかんないんだよ」
ソニアは正直に伝えた
「だろう? ラルフが心配してた通りだ
アンタ、神経を使い過ぎなんだよ、ゆっくり休まないと!」
近くにいたメカニックマンも声をかけてきた
そこへたまたま通りかかった第3部隊隊長のヴァイカートが部屋に入ってきた
「ソニア? 交代の指示は無かった筈だぞ」
「……目が覚めたら戦況が気になって…」
ヴァイカートは呆れ顔で笑った
「ソニア、今の相手はオレたちの敵ってほどでも無ぇ、今はローテーション組んで確実にこなすだけだ
今のお前は休んでりゃいいんだよ
非番だ!」
ソニアはパイロットルームから追い出されてしまった
どうやら出撃回数は多いものの、悲観的な状況では無さそうだ
起床後に艦内をウロウロ歩いていたので腹が減っていたことを思い出す
居住スペースまで降りていき、食堂へまわると皆はワークタイムが多いのか意外と閑散としていた
まだキュール・シュランクに乗船して日が浅いソニアは顔見知りが少なかった
たまたま見渡したときにアイコンタクトを取ってきた女のコが居た
何度か軽い会話を交わしたことがある女性メカニックの子だ
格納庫の手前にあるパイロットルームでは皆が慌ただしい
緊張感が昂っている者もいれば、軽口だかりたたく饒舌な者もいる
真面目に打ち合わせしている者も居たり、
フザケている者も…
「なんだよソニア、寝てろよ
お前さんが今のうちにしっかり休んどいてくれとかないと、俺が次に休めないんだからな〜」
同僚たちの気づかいがソニアには有り難かった
「自分では寝たつもりなんだけど、疲れててよくわかんないんだよ」
ソニアは正直に伝えた
「だろう? ラルフが心配してた通りだ
アンタ、神経を使い過ぎなんだよ、ゆっくり休まないと!」
近くにいたメカニックマンも声をかけてきた
そこへたまたま通りかかった第3部隊隊長のヴァイカートが部屋に入ってきた
「ソニア? 交代の指示は無かった筈だぞ」
「……目が覚めたら戦況が気になって…」
ヴァイカートは呆れ顔で笑った
「ソニア、今の相手はオレたちの敵ってほどでも無ぇ、今はローテーション組んで確実にこなすだけだ
今のお前は休んでりゃいいんだよ
非番だ!」
ソニアはパイロットルームから追い出されてしまった
どうやら出撃回数は多いものの、悲観的な状況では無さそうだ
起床後に艦内をウロウロ歩いていたので腹が減っていたことを思い出す
居住スペースまで降りていき、食堂へまわると皆はワークタイムが多いのか意外と閑散としていた
まだキュール・シュランクに乗船して日が浅いソニアは顔見知りが少なかった
たまたま見渡したときにアイコンタクトを取ってきた女のコが居た
何度か軽い会話を交わしたことがある女性メカニックの子だ