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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第28章 インド編②プラガーシュ 〜最初の灯り〜

(2)

「何なのよ、コイツらッ! 恐怖心ってものが無いのッ!?」


戦線復帰したソニアも早速苦戦するハメになっている


相手は〈聖戦〉を意識したパイロットたちで、職業軍人の連邦空軍とは勝手が違っていた…


何度も赤い〈シュターム〉に接近してきては近距離からの攻撃を何度も続けてくる


なんなら体当たりでもしようものかと言う雰囲気だ


ソニアは飛行形態とヒューマノイド形態を目まぐるしく何度も変形させ交わしていく!



ヨルグとダークの駆る〈フリーゲンF3〉の重装備タイプがソニアを援護する



ソニアの機体が目立つので、そこへ群がる蚊トンボどもを迎撃していく



取りこぼした機体が砲撃の嵐をくぐり抜けて、赤い〈シュターム〉へ急接近してくる!



「させないわッッ!!」


2本のビームサーベルが交差する!



凄まじいスパーク!



そこへ上空から急降下してくる黒い機体!



黒い〈ヴァルキューレ〉!!



ラルフの隊長機が敵の〈ファトワー〉を撃墜する!



大爆発を起こして敵機は長い煙を伸ばして落ちていった…



「大丈夫か、ソニア!」


「だ、大丈夫だけど……遅いよ、ラルフ!

ビームサーベルがエネルギダウンしてたらヤバかったじゃないッ!」


「スマン、さぁ交代だ 戻ろう」



ラルフ機はチカチカ!と合図をしてキュール・シュランクへ向かった…



「……まったく…、オトコって勝手なことばかりで…」



ソニアは苛立ちを隠せないまま、帰還させたのだった……


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