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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第28章 インド編②プラガーシュ 〜最初の灯り〜

(9)

まばゆい光りの照射!


目を開けられないほどの閃光!



センサー、ディスプレイも機能停止!



コクピット内は光りに包まれた


ソニアは自分の手すらも光りの輝きが強すぎて、何も見えない!



「ど、どうなったの……ッ!?」



光りがゆっくりとおさまっていく…



だんだん視界が開けていくが、まだ眼が照度に慣れていかない


先に状況に気付いたのは客観的に遠方から見えていたラルフだ


シャク杖




棒のような巨大な物体が赤い〈シュターム〉の周りを取り囲んで浮いている



それらは一本ではなく何本も…



シャク杖は赤い〈シュターム〉と、敵の〈ファトワー〉軍勢たちのあいだに“壁”のように立ちはだかって浮いている



それらは敵の光学兵器の光りを分散している!



赤い〈シュターム〉は光りを包まれているように見えるが、どうも直撃を受けているようではない


シャク杖がビームを跳ね返す“壁”になっているのだ!




「こ、これは一体……!?」


困惑するラルフ



そのもっと高い上空



センサーが機体を感知する…



「あ、新手か…? こんなときにッ!?」



ディスプレイには敵のマークがひとつ、またひとつ…


3機の表示…




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