浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第28章 インド編②プラガーシュ 〜最初の灯り〜
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ラルフ小隊は母艦キュール・シュランクに帰還した
そしてハンセン艦長の指示のもと、“アブドゥラ解放軍”と自称するアニーカ・カリードたち3機を着艦させた
未確認機体のため格納庫に入れるわけにはいかず、本人たち了承のうえ甲板での着艦となった
甲板では何人もの兵士たちが取り囲んで警戒する
機体から降りてきた女性パイロット
残りの2機も女性だった
兵士たちの隊列を割ってパイロットスーツ姿のラルフが出迎える
「…さっきは僚機を救ってくれてありがとう、黒い機体のパイロット、ラルフだ
物々しい雰囲気で申し訳ない」
「“アブドゥラ解放軍”所属のアニーカ・カリードだ、敵意は無い、赤い機体のパイロットは大丈夫でしたか?」
3人は腰から下げたホルスターから小型の拳銃を取り出し、足元に置き、軽く蹴った
女性兵がボディチェックをする
「ああ、おかげさんで大したケガはしていない
とりあえず艦長に会ってもらおう」
ラルフは取り囲む兵士たちに合図をして銃を下ろさせた
「みんな!彼女たちは捕虜じゃない!ソニアを助けてくれた友人だ、勘違いするな!ゲストだぞ」
あらためてラルフとアニーカ・カリードは握手をした
「すまないね、連日激務で皆気がたってるんだ、余計な緊張感はよしてくれよ…」
ラルフは周囲に聞こえない程度の小声で、雰囲気の重い状況を説明したのだった
「いや、助かります……、ここが別の部隊だったらいきなり射殺されてるか、レイプされてもおかしくない」
「……助けてくれた恩人に、そんなことするわけがない、…アンタらの目的は何なんだい?」
「艦長さんにも話しますが、ある取り引きを持ってきました、詳しくは後ほど…」
ラルフは皆に手振りして、道を開けさせた
ラルフ小隊は母艦キュール・シュランクに帰還した
そしてハンセン艦長の指示のもと、“アブドゥラ解放軍”と自称するアニーカ・カリードたち3機を着艦させた
未確認機体のため格納庫に入れるわけにはいかず、本人たち了承のうえ甲板での着艦となった
甲板では何人もの兵士たちが取り囲んで警戒する
機体から降りてきた女性パイロット
残りの2機も女性だった
兵士たちの隊列を割ってパイロットスーツ姿のラルフが出迎える
「…さっきは僚機を救ってくれてありがとう、黒い機体のパイロット、ラルフだ
物々しい雰囲気で申し訳ない」
「“アブドゥラ解放軍”所属のアニーカ・カリードだ、敵意は無い、赤い機体のパイロットは大丈夫でしたか?」
3人は腰から下げたホルスターから小型の拳銃を取り出し、足元に置き、軽く蹴った
女性兵がボディチェックをする
「ああ、おかげさんで大したケガはしていない
とりあえず艦長に会ってもらおう」
ラルフは取り囲む兵士たちに合図をして銃を下ろさせた
「みんな!彼女たちは捕虜じゃない!ソニアを助けてくれた友人だ、勘違いするな!ゲストだぞ」
あらためてラルフとアニーカ・カリードは握手をした
「すまないね、連日激務で皆気がたってるんだ、余計な緊張感はよしてくれよ…」
ラルフは周囲に聞こえない程度の小声で、雰囲気の重い状況を説明したのだった
「いや、助かります……、ここが別の部隊だったらいきなり射殺されてるか、レイプされてもおかしくない」
「……助けてくれた恩人に、そんなことするわけがない、…アンタらの目的は何なんだい?」
「艦長さんにも話しますが、ある取り引きを持ってきました、詳しくは後ほど…」
ラルフは皆に手振りして、道を開けさせた