浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第28章 インド編②プラガーシュ 〜最初の灯り〜
(15)
そのときブリーフィングルームにサイレンが鳴り響いた!
ハンセン艦長の手元に通信が入る
「……どうした?、……わかった、戻る」
ハンズイ隊長も立ち上がる
「……ここまで来ましたか?」
「……ああ、ヴァイカート隊に被害が出たらしい、敵機がこちらに向かっている
わたしは戦闘ブリッジに上がる」
「わかりました、ハンズイ隊、ラルフ隊も出ます」
「ラルフ、帰還そうそうスマン」
ラルフは既に部屋を飛び出して、閉じかけた扉からひらひらと手だけを伸ばして合図をした
ハンセン艦長は部屋に残されるアニーカ・カリードたちに声をかける
「ヤボ用が出来たので一旦失礼させていただく、せっかくのご来賓ですので部屋を用意させます」
休養を要請したが、アニーカ・カリードはヘルメットを手に取って、
「……お許しをいただけるのであれば、私たちも出撃させて下さい
相手はきっと我々の宿敵〈ムフト〉でしょう
そして取り引きに使われる〈サイコ・フレーム〉の威力をその目でご確認して下さい」
ハンセンはウムと合図をして、部屋を出た
アニーカ・カリードたち3人の女性パイロットは下士官たちに案内され、機体を残した甲板に上がっていった
3人が自分たちの機体を確認すると、簡易的な整備アームが取り囲んでいる
どうやらエネルギーチューブを回してきて、補給をしてくれているようだった
「……これは?」
近くにいた作業着姿のメカニックマンに声をかける
「……あれは?」
「え? ああ、あの機体のパイロットさん!
ソニアを助けてくれてありがとう!
今はこれだけしか出来ないけど…」
「それは艦長命令ですか?」
「…? いえ、みなの総意ですよ?もちろん艦長許可は取りましたけど!」
「……あなた、お名前は?」
「ヴォン・マイ・タオよ」
「補給を感謝します、タオ
私はアニーカ・カリード、補給のお礼にあなたたちを守ります、出撃の準備をお願いします」
そのときブリーフィングルームにサイレンが鳴り響いた!
ハンセン艦長の手元に通信が入る
「……どうした?、……わかった、戻る」
ハンズイ隊長も立ち上がる
「……ここまで来ましたか?」
「……ああ、ヴァイカート隊に被害が出たらしい、敵機がこちらに向かっている
わたしは戦闘ブリッジに上がる」
「わかりました、ハンズイ隊、ラルフ隊も出ます」
「ラルフ、帰還そうそうスマン」
ラルフは既に部屋を飛び出して、閉じかけた扉からひらひらと手だけを伸ばして合図をした
ハンセン艦長は部屋に残されるアニーカ・カリードたちに声をかける
「ヤボ用が出来たので一旦失礼させていただく、せっかくのご来賓ですので部屋を用意させます」
休養を要請したが、アニーカ・カリードはヘルメットを手に取って、
「……お許しをいただけるのであれば、私たちも出撃させて下さい
相手はきっと我々の宿敵〈ムフト〉でしょう
そして取り引きに使われる〈サイコ・フレーム〉の威力をその目でご確認して下さい」
ハンセンはウムと合図をして、部屋を出た
アニーカ・カリードたち3人の女性パイロットは下士官たちに案内され、機体を残した甲板に上がっていった
3人が自分たちの機体を確認すると、簡易的な整備アームが取り囲んでいる
どうやらエネルギーチューブを回してきて、補給をしてくれているようだった
「……これは?」
近くにいた作業着姿のメカニックマンに声をかける
「……あれは?」
「え? ああ、あの機体のパイロットさん!
ソニアを助けてくれてありがとう!
今はこれだけしか出来ないけど…」
「それは艦長命令ですか?」
「…? いえ、みなの総意ですよ?もちろん艦長許可は取りましたけど!」
「……あなた、お名前は?」
「ヴォン・マイ・タオよ」
「補給を感謝します、タオ
私はアニーカ・カリード、補給のお礼にあなたたちを守ります、出撃の準備をお願いします」