浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第29章 インド編③アニーカ・カリード 〜闇と孤独〜
(4)
ソニアが部屋に戻ると先にタオが来ていた
タオは泣き顔だったようだ
ソニアの顔を見て感情が昂ぶり、思わず抱き締めてきた
「ごめんねタオ、心配かけたね」
「……いいの、やっと仕事が終わって…さっき来たところなの、良かった無事で……」
「本当に……、あの人たちが来てくれていなかったら私はもうここには帰って来れなかったかもしれない
それに2回目の軍勢も彼女たちが退けてくれていなかったら、ここが落とされていたかもしれない」
「アニーカ・カリードね、私も甲板で会ったわ!
ソニアを助けてくれたお礼に補給をしてあげたら、補給のお礼にここを守ります、って!
とても優しい人ね」
「うん、……そして哀しげな人だと思うよ
私たちとは住んでる世界が違うってカンジ
もし私がそこに生まれていたのなら、生きていけないと思う」
「……さっきから弱気ね、疲れた?」
「……そうか、自分でも気付かなかった!私は疲れているんだ……」
「なぁに?私に言われるまで気付かなかったの?疲れているのなら休む?また、後で来るわ」
タオが部屋を出ようとするとタオの背後からソニアは腕を廻して、タオの小さな身体を抱き締めた
「……ダメ……、ここに居て」
ソニアはか細い声で懇願した…
タオはソニアの腕をなぞり、くるりと正面を向き合う
「甘えてるの?…いいわよ、私で良かったら癒やしてアゲル」
「タオじゃなきゃ、イヤだ」
「……キスしても良い?」
「……こちらからお願いするよ、キスを頂戴……」
ふたりはお互いの寂しさを補い合った……
ソニアが部屋に戻ると先にタオが来ていた
タオは泣き顔だったようだ
ソニアの顔を見て感情が昂ぶり、思わず抱き締めてきた
「ごめんねタオ、心配かけたね」
「……いいの、やっと仕事が終わって…さっき来たところなの、良かった無事で……」
「本当に……、あの人たちが来てくれていなかったら私はもうここには帰って来れなかったかもしれない
それに2回目の軍勢も彼女たちが退けてくれていなかったら、ここが落とされていたかもしれない」
「アニーカ・カリードね、私も甲板で会ったわ!
ソニアを助けてくれたお礼に補給をしてあげたら、補給のお礼にここを守ります、って!
とても優しい人ね」
「うん、……そして哀しげな人だと思うよ
私たちとは住んでる世界が違うってカンジ
もし私がそこに生まれていたのなら、生きていけないと思う」
「……さっきから弱気ね、疲れた?」
「……そうか、自分でも気付かなかった!私は疲れているんだ……」
「なぁに?私に言われるまで気付かなかったの?疲れているのなら休む?また、後で来るわ」
タオが部屋を出ようとするとタオの背後からソニアは腕を廻して、タオの小さな身体を抱き締めた
「……ダメ……、ここに居て」
ソニアはか細い声で懇願した…
タオはソニアの腕をなぞり、くるりと正面を向き合う
「甘えてるの?…いいわよ、私で良かったら癒やしてアゲル」
「タオじゃなきゃ、イヤだ」
「……キスしても良い?」
「……こちらからお願いするよ、キスを頂戴……」
ふたりはお互いの寂しさを補い合った……