浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第29章 インド編③アニーカ・カリード 〜闇と孤独〜
(9)
アニーカ・カリードはハンセン艦長たち上位指揮官たちと何度かのミーティングルームを実施した
図面を見ながら〈ムフト軍〉と〈アブドゥラ解放軍〉の勢力分布
また地元の連邦軍との関係など、ハンセンたちに出来る限りの情報を提供した
その頃ソニアはノマの機体のコックピットの中にいた
「そう、イメージするの、スティッキーは自由に飛べる、って!」
〈スティッキー〉と呼ばれたシャク杖はファンネルと同様の動きが出来るそうだ
さらに〈サイコ・フレーム〉によりもっとストレートに反応してくれるのだと言う
「私はニュータイプでも強化人間でも無いから上手くいかないわ……」
ソニアは上手く操作出来ない言い訳を言い放つ
「そんなことないわよ、感覚はいいの
ただ、アナタが信じてないだけよ
このコたちが自由に飛べる姿を」
ソニアはなかなか思うようにはいかない様子だ…
休憩を挟むと格納庫にはファラとタオ、そしてメカニックのマーカスが話しをしていた
「そっちはどう?〈サイコ・フレーム〉の分析は良好?」
近づいてくるソニアはパイロットスーツの上半身だけ腰に回して楽な格好をしている
インナーの薄手の生地はソニアの身体に密着し、目立つ胸をさらに大きく見せていた
マーカスの視線がソニアの胸に向かっているのをタオは見逃さなかった
「だらしない!タオルぐらい掛けときなさい!」
「なんだよ、訓練続きで暑いんだよ!
で? どんなカンジ?」
「構造は単純なんだよ、既存の機体に組み込むことも難しくない、コックピット周りに配置するだけだし、
ただココではムリだね、整備は出来るけど工場じゃないんだし!」
マーカスは自虐的に答える
そこにファラが加わる
「でもそんなに難しい話しではありません!
だって月のアナハイムから送られてきたのはデータだけだし、実際に試作品を生産したのは〈アブドゥラ解放軍〉の内部工房ですもの」
アニーカ・カリードはハンセン艦長たち上位指揮官たちと何度かのミーティングルームを実施した
図面を見ながら〈ムフト軍〉と〈アブドゥラ解放軍〉の勢力分布
また地元の連邦軍との関係など、ハンセンたちに出来る限りの情報を提供した
その頃ソニアはノマの機体のコックピットの中にいた
「そう、イメージするの、スティッキーは自由に飛べる、って!」
〈スティッキー〉と呼ばれたシャク杖はファンネルと同様の動きが出来るそうだ
さらに〈サイコ・フレーム〉によりもっとストレートに反応してくれるのだと言う
「私はニュータイプでも強化人間でも無いから上手くいかないわ……」
ソニアは上手く操作出来ない言い訳を言い放つ
「そんなことないわよ、感覚はいいの
ただ、アナタが信じてないだけよ
このコたちが自由に飛べる姿を」
ソニアはなかなか思うようにはいかない様子だ…
休憩を挟むと格納庫にはファラとタオ、そしてメカニックのマーカスが話しをしていた
「そっちはどう?〈サイコ・フレーム〉の分析は良好?」
近づいてくるソニアはパイロットスーツの上半身だけ腰に回して楽な格好をしている
インナーの薄手の生地はソニアの身体に密着し、目立つ胸をさらに大きく見せていた
マーカスの視線がソニアの胸に向かっているのをタオは見逃さなかった
「だらしない!タオルぐらい掛けときなさい!」
「なんだよ、訓練続きで暑いんだよ!
で? どんなカンジ?」
「構造は単純なんだよ、既存の機体に組み込むことも難しくない、コックピット周りに配置するだけだし、
ただココではムリだね、整備は出来るけど工場じゃないんだし!」
マーカスは自虐的に答える
そこにファラが加わる
「でもそんなに難しい話しではありません!
だって月のアナハイムから送られてきたのはデータだけだし、実際に試作品を生産したのは〈アブドゥラ解放軍〉の内部工房ですもの」