浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第29章 インド編③アニーカ・カリード 〜闇と孤独〜
(16)
ドォォォォォッッッ!!!!
炎が一斉にあがる
周囲の敵機〈ファトワー〉が次々と落とされていく
フリーゲン隊が苦戦する敵機をあっという間に撃墜していく
ラルフは驚愕する
〈サイコ・フレーム〉が凄いのか、〈スティッキー〉と呼ばれるファンネルが凄いのか
「これが敵の装備だったらたまんねぇな……」
帰投してからパイロットルームでラルフはアニーカ・カリードに声をかけた
「悪いな、また出撃してもらって…
ほとんど俺たちの出番は無かったよ」
「いえいえ、アナタたちのほうが毎日の哨戒と戦闘で大変でしょう、私も哨戒シフトのお手伝いが出来れば良かったのですが…」
「アンタが来てくれてから、俺達の戦闘も減ってきてるし、被害も無くなったんだ
本当に助かってるよ
ところでそれだけの凄いマシンがあれば俺達の協力なんて要らないんじゃないのか?
アンタら3人で戦局は変わるぜ?」
「数機のマシンが強力でも、戦争は変わりませんよ、実際アブドゥラでも戦局は悪いですし、3人以外に操作出来る者も居ません
単独の部隊では限界があります」
「そういうもんかね? それよりどうだい?このあと一緒にメシでも…」
「私はこのあと用事がありますので…」
アニーカ・カリードはそのままパイロットルームを後にした
ダークが茶化す
「残念だったな色男クン」
「うるせぇよ」
褐色の肌に強い眼差しにラルフは惹かれていたが、相手にされなかったようだ
アニーカ・カリードのほうからすれば過去のトラウマのせいで、決して異性には心開けないのだ
自分には戦争することしかこの世界での役割は無いのだと、思い込んでしまっていた
ドォォォォォッッッ!!!!
炎が一斉にあがる
周囲の敵機〈ファトワー〉が次々と落とされていく
フリーゲン隊が苦戦する敵機をあっという間に撃墜していく
ラルフは驚愕する
〈サイコ・フレーム〉が凄いのか、〈スティッキー〉と呼ばれるファンネルが凄いのか
「これが敵の装備だったらたまんねぇな……」
帰投してからパイロットルームでラルフはアニーカ・カリードに声をかけた
「悪いな、また出撃してもらって…
ほとんど俺たちの出番は無かったよ」
「いえいえ、アナタたちのほうが毎日の哨戒と戦闘で大変でしょう、私も哨戒シフトのお手伝いが出来れば良かったのですが…」
「アンタが来てくれてから、俺達の戦闘も減ってきてるし、被害も無くなったんだ
本当に助かってるよ
ところでそれだけの凄いマシンがあれば俺達の協力なんて要らないんじゃないのか?
アンタら3人で戦局は変わるぜ?」
「数機のマシンが強力でも、戦争は変わりませんよ、実際アブドゥラでも戦局は悪いですし、3人以外に操作出来る者も居ません
単独の部隊では限界があります」
「そういうもんかね? それよりどうだい?このあと一緒にメシでも…」
「私はこのあと用事がありますので…」
アニーカ・カリードはそのままパイロットルームを後にした
ダークが茶化す
「残念だったな色男クン」
「うるせぇよ」
褐色の肌に強い眼差しにラルフは惹かれていたが、相手にされなかったようだ
アニーカ・カリードのほうからすれば過去のトラウマのせいで、決して異性には心開けないのだ
自分には戦争することしかこの世界での役割は無いのだと、思い込んでしまっていた