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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第30章 インド編④カシミール戦役

(4)

インド北部

パキスタンと隣接するカシミール州は領土紛争が頻発、カシミールは分断されていた


インド支配地域を〈ジャンムー・カシミール〉

パキスタン支配地域を〈アーサード・カシミール〉

そして中国が実効支配している〈アクサイ・チン〉


停戦ラインは設けられているものの、常に不安定な状況にある


標高8000メートルを越える山岳地帯


 夏季の首府〈スリナガル〉はジャンムー・カシミールに位置する

カシミール渓谷を流れるジェルム川を挟む人口120万人を越える都市だ


湖やハウスボートなどは夏の避暑地として有名だが、突如進行してきたパキスタン側を背後に持つ〈ムフト軍〉により戦火が広がっていた


燃えさかる街並み


逃げ惑う観光客たち


のんびりとした観光地は一瞬にして戦場と化した!


母親は息子の手を引き、建物から出た

建物は崩れ落ち、陰から兵士たちがダダダと走り去る


そこへ戦車隊、遠くには数体のモビルスーツの姿も見える


兵士たちは民兵らしき集団を追っていき、

戦車隊は兵士たちより先行して確保したエリアを広げていく


モビルスーツはあくまで援護と警戒のまま、街は白兵戦の様を呈していた


先ほどの母と子はガレキの下に挟まれて動かなくなっていた…


兵士たちは助けることも無く、逃げ惑い、追い込まれ、混戦状態となっていた…



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