浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第30章 インド編④カシミール戦役
(10)
「あの時、助けてくれた人だね
お礼が言えなくてごめんね、ありがとう
ボクは日本人、アキラ・ホンジョウ
お母さんと旅行に来ていたんだ」
アキラは小さな頭を下げた
「日本人かぁ!ちょっと前までここの基地にも日本人パイロットが2人居たんだけどなぁ!
すれ違っちゃたなー!」
ソニアは努めてテンション高めに明るい雰囲気を作ろうとしていた
「それよりアキラ、お母さんは心配だけどここのスタッフに任せて、キミはしっかりご飯を食べなきゃ! さぁ、行こう!」
「……でも」
アキラは眠っている母親のほうを向いた
側についている女性クルーが声をかける
「大丈夫、お薬がよく効いて眠ってるだけ、目が覚めるのはまだまだ先よ」
アキラは促されてソニアと退室した
その頃、ハンセン艦長、ハンズィ隊長、ラルフ隊長、ヴァイカート隊長らは廊下で立ち話をしていた
「…では作戦は継続ですか?」
「そうだ、本部は我々に難民救助を求めていない、アブドゥラ解放軍との連携作戦を施行、難民は別途ガルダ級かフェニックス級の輸送船を派遣するそうだ」
「…てぇ事は、難民を抱えた現状では最前線には向かえませんな、渓谷に足止めです」
「…いやナフト軍には渓谷に潜んでいるのは悟られているだろう?」
「そこを利用するんだ」
ハンセン艦長はニヤリと笑った
「あの時、助けてくれた人だね
お礼が言えなくてごめんね、ありがとう
ボクは日本人、アキラ・ホンジョウ
お母さんと旅行に来ていたんだ」
アキラは小さな頭を下げた
「日本人かぁ!ちょっと前までここの基地にも日本人パイロットが2人居たんだけどなぁ!
すれ違っちゃたなー!」
ソニアは努めてテンション高めに明るい雰囲気を作ろうとしていた
「それよりアキラ、お母さんは心配だけどここのスタッフに任せて、キミはしっかりご飯を食べなきゃ! さぁ、行こう!」
「……でも」
アキラは眠っている母親のほうを向いた
側についている女性クルーが声をかける
「大丈夫、お薬がよく効いて眠ってるだけ、目が覚めるのはまだまだ先よ」
アキラは促されてソニアと退室した
その頃、ハンセン艦長、ハンズィ隊長、ラルフ隊長、ヴァイカート隊長らは廊下で立ち話をしていた
「…では作戦は継続ですか?」
「そうだ、本部は我々に難民救助を求めていない、アブドゥラ解放軍との連携作戦を施行、難民は別途ガルダ級かフェニックス級の輸送船を派遣するそうだ」
「…てぇ事は、難民を抱えた現状では最前線には向かえませんな、渓谷に足止めです」
「…いやナフト軍には渓谷に潜んでいるのは悟られているだろう?」
「そこを利用するんだ」
ハンセン艦長はニヤリと笑った