浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第30章 インド編④カシミール戦役
(14)
渓谷の上を率いていたマクブールの部隊
岩だらけの斜面を滑空していく
赤茶けた荒地ばかりの世界
センサーは谷の下から爆発音を探知する
「グラームの奴、早いな? 見つけたのか?」
マクブールが駆る指揮官機〈ヴァーリシュ〉は谷を降りるか、決めかねていた
「いや……? 早すぎる、何かあったな
……待ち伏せか? ということは本陣はこちらか?」
マクブールは谷を降りずにそのまま高台を維持させた
進んでいくと光るものが見える
ディスプレイのオートセンサーが自動的にズームをかける
シートを被せた民間機だ
「…当たりだ!」
マクブールは部下たちのフォーメーションを変えさせ、散開させた
扇状に広がっていく〈ファトワー〉たち
そこへ狙いすませたかのような砲撃が始まった!
ドーーーン!
ドーーーン!
「ッちぃ! 上からかッ!」
渓谷よりももっと高い雲の中
高度からの攻撃!
重力により加速され着弾が早い!
上からだと躱すのが精一杯で、反転できない!
マクブールは谷から上昇していく!
上空ではキュール・シュランクからのフリーゲンF2が猛スピードで降下してきた!
ヴァーリシュ対フリーゲン!
渓谷の上を率いていたマクブールの部隊
岩だらけの斜面を滑空していく
赤茶けた荒地ばかりの世界
センサーは谷の下から爆発音を探知する
「グラームの奴、早いな? 見つけたのか?」
マクブールが駆る指揮官機〈ヴァーリシュ〉は谷を降りるか、決めかねていた
「いや……? 早すぎる、何かあったな
……待ち伏せか? ということは本陣はこちらか?」
マクブールは谷を降りずにそのまま高台を維持させた
進んでいくと光るものが見える
ディスプレイのオートセンサーが自動的にズームをかける
シートを被せた民間機だ
「…当たりだ!」
マクブールは部下たちのフォーメーションを変えさせ、散開させた
扇状に広がっていく〈ファトワー〉たち
そこへ狙いすませたかのような砲撃が始まった!
ドーーーン!
ドーーーン!
「ッちぃ! 上からかッ!」
渓谷よりももっと高い雲の中
高度からの攻撃!
重力により加速され着弾が早い!
上からだと躱すのが精一杯で、反転できない!
マクブールは谷から上昇していく!
上空ではキュール・シュランクからのフリーゲンF2が猛スピードで降下してきた!
ヴァーリシュ対フリーゲン!