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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第30章 インド編④カシミール戦役

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マクブールの駆る〈ヴァーリシュ〉が急上昇していく


雨のようなフリーゲンの弾幕をかわしながら反撃する


上空から急降下してくるフリーゲンのほうが有利かと思いきや、フリーゲンは加速が早すぎて反撃をかわしきれず突っ込んできた


小回りが効いた〈ヴァーリシュ〉はガトリングガンの弾幕を張りながら、要所要所のタイミングで実弾ミサイルを放ち続ける



ドーーーン!


フリーゲンが被弾!


態勢を崩しながら反転し、離脱姿勢をとる


部下たちの〈ファトワー〉が追撃する


「ほっとけッ! それよりベースキャンプを探せ!奴らは難民をどこかに抱えて逃走しているハズだ!そこを叩けば残存部隊は散り散りになる!」


マクブールの激がとぶ



上空にはフリーゲンの別機が何機も見える


「連邦めッ、地域紛争にも手を延ばしやがって!神の意志も無い軍隊ごときでしゃしゃり出るのかッ!?」



マクブール率いるムフト軍は継続して渓谷を制圧していった



マクブールよりも先行して飛行していた〈ファトワー〉が突然爆発する!


狙撃されている!?



荒れ地の地形の陰からグリーンに染まったフリューゲルが現れる


紋章に縁取られた民俗模様


〈プラガーシュ〉!



「アブドゥラ解放軍かッ!? そうかアイツらが連邦を引き込んだなッ?」


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