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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第30章 インド編④カシミール戦役

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〈ヴァーリシュ〉はいくつもの武器を同時に保持できる多機能性が特徴だ


そして強襲攻撃を得意とするマクブールのようなパイロットにはうってつけである


何枚もの補助翼の先端から様々な攻撃が出来、その攻撃はゲリラ豪雨のように敵へ襲いかかるだろう


〈ヴァーリシュ〉=〈雨〉とは的を得ていた



ズダダダダッッッ!!!


凄まじい攻撃!


しかもガトリングガン、ミサイル、エネルギー弾それぞれの微妙な到達時間の差が、かわしきれない〈プラガーシュ〉を追い詰める!


ギューーーン


〈プラガーシュ〉は急上昇して攻撃をかわしていくと、間合いをとった



背中から何本もの杖、〈スティッキー〉を射出する!


「ようやく本気を出しやがったな、杖持ちヤロウッ!」


マクブール操る〈ヴァーリシュ〉も身構える


何本ものスティッキーが空に放たれていく


杖たちは〈ヴァーリシュ〉のまわりを取り囲む


〈ヴァーリシュ〉はエネルギー弾を連射して〈スティッキー〉に攻撃態勢を取らせない


向きをこちらに向かせる姿勢制御の一瞬の動きを見て、豪雨のような攻撃をお見舞いさせる


何本もの〈スティッキー〉が迎撃されて落ちていく


「ニュータイプか強化人間かは知らんが、ファンネルもどきは地上では保ちが悪いだろーが!
 連邦を取り込んでも田舎軍隊では宝の持ち腐れってやつだッ!落ちろ、杖持ちヤロウッ!!」




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