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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第30章 インド編④カシミール戦役

(18)

残った〈スティッキー〉たちは次々とビーム砲撃を展開させる


鳥かごのように相手を取り囲み、ビームの嵐が巻き起こる!


〈ヴァーリシュ〉は嵐の中を突き進む


被害を最小限に抑えながらマクブールは耐えた


装甲がいつまで持つのか


耐ビームコーティングされているのは一部の装甲だけだ
いつまでも耐えきれるものでもない

それこそ内部の回路がショートしてしまえば装甲が破れなくても致命的となってしまう


凄まじい衝撃のなか、マクブールはとにかく耐えながら姿勢を回転させながら直撃を喰らわないよう突き進んでいった



ビームの嵐が少しづつ薄くなっていった


「そうだろう?いつまでもエネルギーが続くわけが無ぇッ!ましてや自律飛行してるのなら地上では短時間しか使えない武器だろう!」


マクブールの読み通り〈スティッキー〉はエネルギーが尽きていき、攻撃どころか飛行すらままならず次々と落下していった


ビームの嵐が無くなり〈ヴァーリシュ〉は丸腰の〈プラガーシュ〉と対峙した


〈プラガーシュ〉は搭載武装の雷電砲〈ブリッツ〉のみとなり、敵の集中砲火を受け、沈黙した……


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