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（８）

「これってフォン・ブラウンのアナハイム・エレクトロニクスから流れ出た技術情報って聞いてますケド……」


「そうだよ、ユッタ！もっと言えばフォン・ブラウンもグラナダから流れ出た情報をもらったわけだ、つまりいつか開発するモノではなく、もう既に開発されている
　あと数ヶ月でこの技術は宇宙全体に広がるかもしれない、それらは遅かれ早かれ地方の〈ムフト軍〉だったり、企業連合の〈トランキュリティ〉にも搭載されるだろう！
　我々は彼らよりも先行しておかないと大変なことになってしまうんだ

幸運にも生産はそんなに複雑じゃないし、既存機体への組み込みも容易だ
　我々は早急にデータ取りを行わなければならない」


「それが〈フリーゲンＦ５〉、通称〈サイコ・フリーゲン〉ですか……」


「反応速度、状況予測、遠隔攻撃……、すべての面でフリューゲルシリーズの新たな局面を迎えるんだ！〈サイコ・フリーゲン〉によってね！」

ゲルト教授は玩具を与えられた子供のように興奮して一方的に喋っていた…