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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第33章 スペースコロニー

(5)

宇宙ステーションでザーン方面ロンデニオン行きのシャトルに乗り込む


そして長い時間を過ごしてようやくロンデニオン・コロニーに近づいた


ナオトは眠ってしまっていたがシンシアは窓から見えるコロニーの姿を眺めていた


“いくつも連邦軍の戦艦や空母が停まっているけど、向こうの方に先端だけ見えてる艦は連邦じゃないわ……、噂のジオン残党なのかしら?
 でもわざわざ連邦の駐留コロニーにまで堂々と乗り込んでくるかしら?
 それって連邦軍の力が弱まってるってことなのかな…”


何年も前に地球連邦軍に独立戦争を挑んてきたサイド3のジオン公国

残党を制圧するために連邦軍はティターンズを作り出したものの、小惑星アクシズからの新勢力は新生ネオ・ジオンと称し、8年がかりに待望の地球圏制圧の夢を叶えた


それも翌年には反ティターンズを掲げた組織エゥーゴがネオ・ジオンを撃退、そのままエゥーゴは連邦軍の正規軍へと昇格した


そのときのエゥーゴが最初に駐留したのがサイド1ザーンの宙域に属するロンデニオン・コロニーだった


ロンデニオンには新規編成されたロンド・ベル部隊が駐留する新しい組織を印象付けるコロニーのはずだ


また戦争が起こるのかもしれない…


シンシアは時代が変わっていっても人間は愚かなままだな、と思った


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