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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第33章 スペースコロニー

(6)

ロンデニオン・コロニーに降り立った!


長い時間、座席に拘束されナオトは腰を曲げながら苦渋の表情を隠しきれない


「次からは座席じゃなくて寝台シャトルがいいよ」

「あんなの高いだけよ!到着する時間は変わらないのよ?」


エントランスから出てそのまま宇宙港を後にする


シリンダー型のスペースコロニーは外周に沿って吊り下げ式のモノレールがある


2人はモノレールに乗ってロンデニオンの街へ向かった

「せっかくコロニーに入ったのに、また景色は宇宙だ…」


「移動は外周のほうが早いのよ」

モノレールはコロニーの外側を滑るように進み、いくつかの駅で停まる


ナオトが宇宙空間を眺めていると光るものが凄い速さで移動しているのが見えた


「あれ、モビルスーツ?」

「そうね、あの動きはフリューゲルには出来ないかもね」

「訓練してるんだろうか?」

「訓練なのか、警戒しているのか…」


シンシアはコロニーの外で見かけた変わった艦を思い出していた


「ロンデニオンの治安は良いんじゃないの?」

「シャングリラと比べたらの話しよ」


目的の駅へ降り立った2人

レンガ作りの駅の外観は昔のロンドンのような古いノスタルジックな光景で、駅工舎だけでなく外の街の外観までまるで映画の世界のような光景だった


ナオトがキョロキョロしてるあいだ、シンシアは小さな店の主人に声を掛け、道を確認していた


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