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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第33章 スペースコロニー

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エリーの牧場に帰ってきたナオト

すでに夕飯の準備も出来上がっておりエリーとシンシアふたりの女性がナオトを待っている

「おかえり、どうだった?」

「遅かったから心配してたのよ」


ふたりはナオトを挟んでまくし立てた

「うん、見た目は古臭そうな訓練校だったけど説明を聞いていると納得する部分がいくつかあってさ、まぁ明日から頑張ってみるよ」


ナオトが席に座り夕食が始まった

「ところでシアはモビルスーツを操縦できるの?」


「一応操作は出来るよ、フリューゲルとあまり変わらないからね、でも戦闘の経験は無いな」


「飛行機も乗れるし、モビルスーツも乗れて、何なら馬にも乗れる」


横からエリーが茶化してくる


「そうそう、馬がいちばん難しいかもしれない!乗るコによって走り方は違うし、手順も違う、時間が変わるとさっきと同じ馬でも違ってきたりもする」


「そりゃあ、そうだよ!あの子たちも生きてるんだ!ヤル気のある時もあれば注意力散漫なときもあるさ!」


「なるほど、それに比べたらマシーンは毎回同じような感覚だもんな……、でも最初の何日間かは座学だそうだよ」


「へぇ? お勉強かぁ! そこではモビルスーツも乗るのかい?」


「うん、格納庫には無かったけど、港に払い下げ のモビルスーツがあるらしいよ、訓練でも使うって言ってたけど当分先になりそうだね」


「ナオトはモビルスーツに乗ったことあるのか?」

シンシアは疑問に思っていた


「……まったく無い! 地上のガード基地でも航空機とフリューゲルだけでモビルスーツは配置されてなかった! まぁ島の中の基地だったからね」


「そう言う意味ではスペースノイドのほうがモビルスーツは身近なのかもね、基地には必ず配備されていたし、パイロットが足らないくらいだった! 特に連邦軍はジオンより後追いで配備されていたんけだから、元ジオン兵のほうがスキルは高かったのかもしれない」


「アンタたちの会話って物騒な話題ばかりだね」


エリーは呆れていた……


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