浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第33章 スペースコロニー
(21)
「あははは!なに意識してんだよ!
早く出て行きな!オバサンの裸なんか見ても仕方ないだろ?こっちも若い新郎さんに見せたかないよ」
エリーは笑い飛ばしながら裸になり、シャワーのノブをまわした
ナオトが慌ててタオルを腰に巻き、出ていこうとした瞬間、部屋の照明が消えた
「え?」
「あら、停電かね?珍しい、シャングリラじゃあるまいし」
同じサイド1の古いコロニーでもシャングリラはロンデニオンと違い財政が厳しく気象コントロールは故障したまま修理も出来ない状況だった
「ああ、シャワーも止まっちまったね…」
エリーは熱い湯を浴びたばかりだったのに、仕方なく暗闇の中身体を拭き始めた
ナオトは手探りでバスルームから出ようとするが、指先に触れた何かがカランカランと落としてしまう
「危ないから動くんじゃないよ、しばらくしたらすぐに戻るさ」
窓から光りが挿し込まれる
エアカーのヘッドライトの明かり
「あれ?……もしかして」
エリーが窓から外を覗き込む
「何です?」
ナオトも灯りを頼りにそちらへ行こうとするが、ぎゅっと肩を掴まれ押し返される
「隠れてな」
エアカーは大雨のなか通り過ぎていく
ナオトからは見えなかったが数台のエアカーが連なった車列のようだ
車列は丘の上の高級ホテルへ向かって走り去ってしまった…
「何だったんですか?」
「たまにこういう事があるんだよ、予定外の大雨、突然の停電、そんなときに怪しい車の列…
よっぽど周囲に悟らせたくないみたいだね、大金を積んでコロニー公社を脅しているんだ
それも貧乏ゲリラや弱小テロリストじゃあない、それなりに金を持ってる怪しい奴らさ
あれは……ジオンだね」
連邦軍の主力艦隊が駐留するロンデニオンになぜ新生ネオ・ジオンがやって来たのだろうか……
歴史ある古い観光コロニー、ロンデニオンが戦乱に巻き込まれようとしていた……
「あははは!なに意識してんだよ!
早く出て行きな!オバサンの裸なんか見ても仕方ないだろ?こっちも若い新郎さんに見せたかないよ」
エリーは笑い飛ばしながら裸になり、シャワーのノブをまわした
ナオトが慌ててタオルを腰に巻き、出ていこうとした瞬間、部屋の照明が消えた
「え?」
「あら、停電かね?珍しい、シャングリラじゃあるまいし」
同じサイド1の古いコロニーでもシャングリラはロンデニオンと違い財政が厳しく気象コントロールは故障したまま修理も出来ない状況だった
「ああ、シャワーも止まっちまったね…」
エリーは熱い湯を浴びたばかりだったのに、仕方なく暗闇の中身体を拭き始めた
ナオトは手探りでバスルームから出ようとするが、指先に触れた何かがカランカランと落としてしまう
「危ないから動くんじゃないよ、しばらくしたらすぐに戻るさ」
窓から光りが挿し込まれる
エアカーのヘッドライトの明かり
「あれ?……もしかして」
エリーが窓から外を覗き込む
「何です?」
ナオトも灯りを頼りにそちらへ行こうとするが、ぎゅっと肩を掴まれ押し返される
「隠れてな」
エアカーは大雨のなか通り過ぎていく
ナオトからは見えなかったが数台のエアカーが連なった車列のようだ
車列は丘の上の高級ホテルへ向かって走り去ってしまった…
「何だったんですか?」
「たまにこういう事があるんだよ、予定外の大雨、突然の停電、そんなときに怪しい車の列…
よっぽど周囲に悟らせたくないみたいだね、大金を積んでコロニー公社を脅しているんだ
それも貧乏ゲリラや弱小テロリストじゃあない、それなりに金を持ってる怪しい奴らさ
あれは……ジオンだね」
連邦軍の主力艦隊が駐留するロンデニオンになぜ新生ネオ・ジオンがやって来たのだろうか……
歴史ある古い観光コロニー、ロンデニオンが戦乱に巻き込まれようとしていた……