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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第34章 25バンチの亡霊

(2)

数日間のサバイバル演習は陸軍で行われることと変わりはない


最低限の荷物を持って森の中を行軍する


少人数でのグループで小隊を組み、野営し、目的を達成させ、帰還する


それを訓練用の複座式モビルスーツを使って行うだけだ


運が良ければ事前にセッティングされている〈アイテム〉をゲット出来る


それは武器だったり、
食料だったり、
エネルギーパックだったりするので他者に渡ってしまえばそれだけ脱落してしまう確率が高まる


と言っても訓練校が借り上げている区画は限られているので、あまり複雑なミッションは出来ない

あくまで数日間のミッションを想定した模擬戦が出来る程度だ


区画の外では連邦の正規軍が訓練をしていたりもするのだろう


実際の廃棄コロニーでの実戦よりかはよっぽど安全が保障された訓練なのだそうだ


さらに本部ビルからは各所に設置されたカメラでモニタリングもされているので万が一の事故にも迅速に対応出来るとの事だ


退役軍人のパイロットなら難しくはない


ただナオトは初めてだらけの訓練なので問題児扱いされていた


当然モビルスーツの操縦も不慣れでペイント弾を撃つにも重心移動が出来ていなく、ただ棒立ちのロボットが右腕を前に上げているだけだ

当然反動で後ろにバランスが崩れ、姿勢制御するアクションが必要になってくる


モニタリングしている教官たちもため息を付いていた……



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