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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第35章 秘密警察の「人狩り」

(4)

ふたりは大きなシーツにくるまりながら抱き合って眠りにつく


「それにしても艦長も小隊を5つに分けるなんて思い切ったよね、私が来たときはハンズィ隊とシンシア隊の2つだけだったもの」


「2人の副長が上がったうえにアンジェラが復帰したからね、新型機も配備されて充実してきたのよ、それにソニアのサイコミュ反応の高さから小隊を任されたのも適材適所なんじゃない?」


「うーん、それだったらノマやアニータ・カリードのほうがサイコミュ・スキルが高いんだから私が隊長でなくてもいいと思うんだけどなぁ」


「私たちは加入したばかりだし、強化人間の薬物投与もあるのだから、隊長職はソニアで良かったと思うわよ
 でも…まさかアニータ・カリードがこちらの小隊じゃなくラルフ隊長のほうに就くとは思わなかったわね」


「ラルフも職権乱用だよ!アイツ歳上好きだったんだね」


「でもアニータ・カリードも満更でもないみたい、私にも相手を作れって助言してきたもの!」


「その流れがあったからタオが心配してたんだよ、男性嫌いに無理強いはダメだよって
 でもノマは女同士は大丈夫だったの?
 私はもう慣れちゃったけどさ」


「うん、ソニアとタオと仲良くなれるし安心する、繋がってる感じがするもの
 3人でベッドで過ごすのも悪くはなかったわね、でも今はタオからアナタを奪っちゃったみたい」


「大丈夫、タオからもノマを守るように言われているもの!」


ふたりは抱き合いながら口づけをかわした…



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