浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第35章 秘密警察の「人狩り」
(12)
「アレクと遭ったんだって?」
格納庫で新型機〈プラグ・アインファッハ〉の整備をしていたソニアのところにアンジェラが声をかけてきた
アンジェラはやっぱり美人だな、とソニアは思った
金髪がカールしてとてもゴージャスな女性だ
まるでハリウッドスターのようだと思う
「ええ、とてもイヤミな奴でした……
彼を知っているの?」
「少しだけね、オーガスタでアレクとシンシアと私は同じ研究所にいたのさ、
彼は他に何か言ってたかい?」
ソニアは、それは何年前のことなんだろう?
彼はまだ思春期ぐらいのティーンエージャーのようだったけど…
そういえばシンシアも子どものようだった
「歳くったオバサンが好みらしいですよ!
腹がたるんで、胸が垂れてきたら抱いてくれるそうです」
「ふっ、ハハハハ!
それは笑えるッ!アイツまだキンバリー先生に夢中なんだなッ! その容姿はまるっきりキンバリー先生だよ、変わらない奴だな!
昔から豊満な先生が好きだったんだよ」
「あとは若いオンナは嫌いだ、とも」
「そうだろうな、アイツは老け専でデブ専なんだから! 母親が居なかったからてっきりマザコン男かと思ってたんだが、フェチなだけだったんだな、ああ笑える…シンシアにも教えてあげたいよ」
「彼は私より歳上だと言っていました…
幾つなんですか?」
「……さぁ? シンシアが研究所に来る前から私のほうが何年も先に入っていたんだけど、彼はそのもっと前から居たからね…
被験者だったからなんだけど、4、50はイッてるんじゃないか?
オヤジみたいな偉そうな口ぶりだったろう?」
「えぇ? まさか! まぁ確かにイヤな奴でしたけど……」
「胸が垂れた頃に会いに行ったらいい、きっと丁寧に対応してくれるだろうよ?」
アンジェラは笑いながら歩いていった
「今度会ったら撃ち殺してやりますよ!」
ソニアは既に気にしている自分の容姿を指摘されたように感じて、大声で怒鳴っていた……
「アレクと遭ったんだって?」
格納庫で新型機〈プラグ・アインファッハ〉の整備をしていたソニアのところにアンジェラが声をかけてきた
アンジェラはやっぱり美人だな、とソニアは思った
金髪がカールしてとてもゴージャスな女性だ
まるでハリウッドスターのようだと思う
「ええ、とてもイヤミな奴でした……
彼を知っているの?」
「少しだけね、オーガスタでアレクとシンシアと私は同じ研究所にいたのさ、
彼は他に何か言ってたかい?」
ソニアは、それは何年前のことなんだろう?
彼はまだ思春期ぐらいのティーンエージャーのようだったけど…
そういえばシンシアも子どものようだった
「歳くったオバサンが好みらしいですよ!
腹がたるんで、胸が垂れてきたら抱いてくれるそうです」
「ふっ、ハハハハ!
それは笑えるッ!アイツまだキンバリー先生に夢中なんだなッ! その容姿はまるっきりキンバリー先生だよ、変わらない奴だな!
昔から豊満な先生が好きだったんだよ」
「あとは若いオンナは嫌いだ、とも」
「そうだろうな、アイツは老け専でデブ専なんだから! 母親が居なかったからてっきりマザコン男かと思ってたんだが、フェチなだけだったんだな、ああ笑える…シンシアにも教えてあげたいよ」
「彼は私より歳上だと言っていました…
幾つなんですか?」
「……さぁ? シンシアが研究所に来る前から私のほうが何年も先に入っていたんだけど、彼はそのもっと前から居たからね…
被験者だったからなんだけど、4、50はイッてるんじゃないか?
オヤジみたいな偉そうな口ぶりだったろう?」
「えぇ? まさか! まぁ確かにイヤな奴でしたけど……」
「胸が垂れた頃に会いに行ったらいい、きっと丁寧に対応してくれるだろうよ?」
アンジェラは笑いながら歩いていった
「今度会ったら撃ち殺してやりますよ!」
ソニアは既に気にしている自分の容姿を指摘されたように感じて、大声で怒鳴っていた……